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2013/02/09

Calvin Klein Underwear Conceptキャンペーン

下着の分野で最先端を行くカルバン・クライン(Calvin Klein)から、コンセプト(Concept)と名付けられた縫い目のいっさいないアンダーウェアシリーズが登場しました。

ミニマムなデザインコンセプトを打ち出すプレタポルテと真逆で、性の問題を色濃く反映したかのような下着広告は80年代後半から続いているもので、毎度物議を醸し出しています。デザイナーが変わってからもその流れは受け継がれているようで、新作のコンセプトシリーズも男性肉体美を猛烈に強くプッシュ。





モデルはCalvin Klein Jeansや去年発売になったBoldシリーズの広告を務めるマシュー・テリー(Matthew Terry)君。もはやアスリート以上のあり得ない筋肉美(特に腹筋と横っ腹のうねうね)を見事披露。日本にはひょろっこいモデルばかりでなかなかここまでクオリティ高いモデルっていないですよね。。。

2012年のカラフルなBoldシリーズと、Jeansシリーズの広告ビジュアルでのマシュー・テリー。











そしてこの手のシューティングに猛烈な審美眼をもつフォトグラファー、スティーブン・クライン(Steven Klein)がビジュアル担当し、極上に美しく濃厚に鋼鉄のようにボディを撮りきっています。
アートディレクターには巨匠ファビアン・バロン。彼の平面構成の美しさはもう説明いらずですが、今回も車輪のような鋼鉄な素材をからめて、さらに肉体を際立たせている感じ。さすがバロンバロン


途中に入る機械の結合部やオイルなんかも効果絶大!先日のスーパーボールのCMで大勢の観客の前でのお披露目となったようです。ここまでいくと生っぽさやヒワイ感は全くなく、完全アートですね。美しい!



こういうの見る度に腹筋やったりプールに行ったりするんだけど、全く違った現状にがっかりです。

2012/10/21

Interview Magazine 10月/11号 ブラッド・ピット(Brad Pitt)の驚愕5変化!by Steven Klein

インタビューマガジン(Interview Magazine) 10月/11月号の巻頭特集では、スティーブン・クライン(Steven Klein)によるブラッド・ピット(Brad Pitt)の5変化!


その存在感、ちょっとした動きの中に見え隠れするナイーブな表情、どんな装飾やメイクにも負けない強さ。もうすぐ50歳だというのに、この少年ぽさと貫禄の入り交じった魅力はなんなんでしょうか?生え際の充実っぷりも羨ましい限り!






スティーブン・クラインはゴシックやホラー、怖いくらいの未来シチュエーションなどを描くのが得意なカメラマンですが、こういった原点に戻ったポートレートも素晴らしく味があり、全て力強いアプローチ。上手く小物やメイク、スタイリングでそれぞれのイメージを作り込んでいて、ブラピの何気ない動きやはかなげな目線を切り取っているのが素敵です。


青緑がかったいつものホラートーンは影を潜め、モノクロのペーパーバックがシンプルで新鮮でした。皮膚のごつごつ感など、レタッチし過ぎてない描写も男らしくてカッコいい!

2012/08/19

Wマガジン2012年9月号 驚愕のコスプレ『SUPER LINDA』by Steven Klein

2012年9月号掲載の驚き企画、47歳現役スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)が、まるでヒーローコスプレの様なスタイリングで誌面に登場。そのタイトル『SUPER LINDA』に現れているようにマントを這おい、強烈なテクスチャーのウィッグを装着し、人間を超えたビジュアルに変身。現在公開中の映画アベンジャーズにひっかけているのか、SMチックなボンテージファッション連打でアメコミテイストをシュールに演じきっています。こういうホラーテイストをやらせたら天才的才能を発揮するスティーブン・クライン(Steven Klein)がシューティング!










リンダはモデルとしてカメラマンの注文に答えるのがこの上ない喜びに感じているよう。本当にクリエイティブを愛していて、どのようなイメージにもなる事のできる自信も備えやる気みなぎる表情にうっとり。見ている方がどんどん吸い込まれ、ドロンジョ様もびっくり。

リンダって今まであまり胸を出しているビジュアルって見た事なかったんだけど、今回はラテックス越しですがヌード感あり。ただクラウディアやシンディーが胸出したときのような、男子悩殺なフェロモンを一切出してこないのもリンダの特徴で、むしろそのお陰でこういったストイックなモードの世界を上手く表現出来ているのではないかと思いました。

ラテックスの衣装の多くは日本人デザイナーATUKO KUDOさんのデザインしたもの。最近はGAGA様が着ていたりと話題のデザイナーさんですが、ただSM的な素材だったラテックスをモードに見立てているセンスは素晴らしいと思います。

写真は大好きなカメラマン、スティーブン・クラインですが、最近やけにCGっぽいというか、版画みたいな質感にしてしまう事が多かったんですが、今回のはギリギリ写真感が残っていて好きなトーン。リンダの輪郭やボディーラインのお直しは緻密に行なわれていますが、企画が企画なのでこれくらいはOKかと思われます。ちなみに角田がヒーローや吸血鬼になったシリーズはこちら。ボディーのお直しは必須です。


それにしても、リンダってスティーブン・クラインと、スティーブン・マイゼルに愛されていますね。カメラマンとモデルが長い間飽きずにセッションしているって、とても素敵な関係。

2012/01/29

2011年9月号のWマガジン、Steven Kleinの写真がヤバい。

2011年9月号のWマガジンに掲載されたスティーブン・クライン(Steven Klein)撮影の『ONE FOR THE AGES』というファッションストーリーがキワモノ過ぎてかなり衝撃。スーパーモデルのアンバー・バレッタ(Amber Valletta)を起用し、20ページ10カット展開の構成で、アンバーがハイブランドを着て豪華で陰湿な部屋でのポージングなんですが、ページをめくるごととに10歳くらいつづ老けていって最後は100歳以上の老婆に変身!特殊メイク、モデルの表現力、スティーブン・クラインの構成力&ライティングともに、ここ最近ではかなりの傑作。


1974 年2月9日生まれのでアンバー・バレッタは、来月38歳という息の長いアラフォーモデルなんですけど、その表現力と言ったら女優をかじっているだけあって、10代のお肌ピチピチモデルには出せない雰囲気や、本人がもともと持っているクラシカルな普遍美などか噛み合って大変美しい。最初のカットはおそらく20代の女性を表現し、着用服はシャネルのジャンプスーツ。チャームポイントの広いおでこをプードルウェーブのウィッグ着用でデカタンス漂う女性に。

ヨーロピアンクラシックなお部屋で一人椅子にもたれてメイクをするアンバーは、やや老けておそらく30代を表現。MIU MIUの2011年秋冬の広告でも使われていたゴールドの鳩が飛びまくるクラシックなドレスを着用。妊娠していながらもオシャレと化粧を怠らないファションアディクトを表現。髪の毛はおそらく地毛を巻いていて、眉毛はしっかりブラックで描き、まるで80年代のマドンナの様な顔にも見える。

彼氏なのかボディーガードなのか設定は良くわかりませんが、スティーブン・クラインお得意の奇妙な男女関係を盛り込みさらにエイジングの進んだアンバーが、まるでシャロン・ストーンの『氷の微笑』モードで睨み顔。衣装はドルチェ&ガッパーなお得意のボディースーツ風のランジェリー。口回り、特殊メイクで垂れ下げているのか本人の表情の演技なのかはわからなけど、40代くらいの女性にみえてくる。

2011年のルックの中でもわりと人気のあったグッチのコーディネートを着用したアンバーは、50歳代になったのか足元が弛み調で倒れ込み介護待ち。40代を演じた時の強さとは打って変わって弱みを見せた女性像。エイジングはかなり深刻になり、しみシワはかなり増え出し外人特有の乾燥感もみなぎる肌の質感。ただ本来はグッチってこういう年代の人が着ると似合うブランドのような気もするので、コーディネート的にはお似合いで、こういうマダムを実際見てみたい気持ち。男子の胸元がはだけているのはスティーブン・クライン本人の趣味だと思われます。



だいぶお年を召して来たアンバーは、二枚目の妊婦写真とほぼ同じヘアースタイルにも関わらず、さらにエイジングをかさね60代な熟女マダムに変化。ジョン・ガリアーノのサテン地と繊細なレースがからみあったミント色のガウン調ドレスに身を包みポージング。目もとがすでに凹み過ぎてヤバいのですが、左手側の酸素ボンベも意味深でファッションと老化の戦いを表現か?と思ってみる。シミシワが先ほどの50歳代よりもなくなっているのは、ファンデを厚塗りにしたのかレーザーを当てて除去したのか?整形をしたかのような目もとの突っ張り感を感じられるのも興味深い。部屋のライトの反射面にメンズモデルを写し込むあたり、さすがスティーブン・クライン。

プラダの60年代をモチーフにしたこんな可愛いシークインコートを70歳代に変身したアンバーが着用しちょこんと座ってビデオにカメラ目線。本当にアンバーはクラシックな巻き髪が似合うモデルなんだけど、お顔がだいぶ老けると凄みというか、妖怪度が上がって凄まじい。整形手術はあきらめたのか、目もとはタルタルに落ちまくり、先ほどの60歳風なアンバーよりはちょっと可愛いお婆ちゃん像に。


『あたくしの顔を見ないでちょうだい!』とばかりに、ヤング男子の目を押さえて哀しげな表情をしているアンバーは、おそらく80歳くらいの設定。エイジングの進行は凄まじく、おでこのブラピジワはマックスになり、アゴの梅干しジワも今までにないテクスチャーで、特殊メイクさん頑張り系。髪型もサッチャー首相系の前髪立ち上がり入れて、スーパーマダム。サルバトーレ・フェラガモの服の上質感はリュクスの極地。


90歳代になったアンバーはピンヒールを頑張って履きつつも、もう姿勢が持ちこたえきれず安定してない感じ。この年齢でトム・フォードの真っ赤なベルベットスーツを着せるあたり、スタイリストの遊び心を感じます。すでにお顔はアンバーではなくなってしまって、目もとなんかはゾンビ映画のようになっています。年とってもメンズは一定の若い子を仕入れるマダムの設定なのか、配置されてるメンズモデルはエイジングは進んでいません。。。


100歳くらいの特殊メイクをされたアンバーは、若い子の頬をさすって昔を思い起こすシーンを演じてるよう。『お金があって最新ファッションに身を包んでても、なんか淋しいのよね〜、人生つまらなかったわ』的な。男子モデルはもはや性別もわからなくなったアンバーの顔が怖くて見る事が出来ずにうつむき調。。。ここにきてまさかのジバンシーの男前ジャケットが、とってもファンキー。特殊メイクはマットな乾いた質感といい素晴らしいのですが、白髪のぱさついた質感も見事!指のシワ感や色むらの表現も、かなり完成度が高いです。

そして最後のページは真っ黒いアレキサンダー・マックイーンのボンテージとも思えるコルセットドレスで死後を考える生物に。後ろの男子が赤ちゃんを抱っこしていますが、孫の下の玄孫なのかというくらい、もうこの世とあの世が混在した不思議なシチュエーション。ファッション雑誌のストーリーなのに、見終わった時には『ファッションって生きてく上で、そんなになくてもいいのかなー?』とさえ思ってしまう脅威の写真でした。

アンバーお疲れさま。

Photographer_Steven Klein
Fashion Editor/Stylist_Edward Enninful
Hair Stylist_Luigi Murenu
Makeup Artist_Lucia Pieroni
Set Designer_Jack Flanagan
Manicurist_Yuna Park
Model_Amber Valletta/Braian Shimansky/Matthew Coatsworth