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2015/04/05

PAINTED LADY : Kate Moss by Paolo Roversi for W magazine April 2015

久しぶりに大御所カメラマン、パオロ・ロベルシ(Paolo Roversi)と、どんなスキャンダルな事件を起こそうと太ろうとシワが出来ようと、人気冷め止まないスーパーモデル、ケイト・モス(Kate Moss)のスターセッションが行なわれて興奮気味。

Wマガジン4月号に掲載されたPAINTED LADYと題されたこの写真達。そんじょそこいらのカメラマンとモデルが組んでこんな事やっちゃったなら、まるでおこちゃまの撮影会になってしまうところを、見事アートの領域まで押し上げ、極上にきらびやかなオートクチュールを更に現実離れした空間に持っていっているのが素晴らしい。

デジタル全盛に見飽きた誌面からは、パオロ・ロベルシのアンティークとさえ感じる長時間露光の撮影法が再び新鮮に見え、そして『若いモデルなんか何が出来るって言うの?』と聞こえて来そうなケイト・モスの重々しい佇まい。本当にそこにただ立っているだけで、ケイト・モスとは気品高く美しい造形をしているんだと改めて再確認。

実際はデジタルで撮影しているのか、フィルムを使って焼いているのかなんてわからないけど、このクラシカルな質感、身震いするくらい素敵なファッション写真!

エドワード・エニンフル(Edward Enninful)による巧みなクチュール崩しのスタイリングも見事と言うしかない出来栄えなのと、それとともにジュリアン・ディス(Julien d'Ys)によるヘアーとメイクが一体となったペインティングのバランスもかなりイケてる。

経験豊富なスタッフが組むと、一般人には想像もつかない空間に、いとも簡単に持っていってしまうところが、やはり世界のトップクリエイターなんだなあと感じるシリーズでした。









気絶級アートフォト

2013/01/18

2013年Spring/Summer ヴェルサーチ (Versace)キャンペーンは、アマゾネスの女王に扮したスーパーモデル達の砂浜マッスルプレイ!!

2013年春夏のヴェルサーチ(Versace)の広告は、久しぶりにTHE Versaceっと言わんばかりの強さとダイナミズム溢れるビジュアルに興奮マックス!
カメラマンにはここ数シーズンヴェルサーチを担当しているマート&マーカス(mert&marcs)のお二人。そしてモデルは、ケイト・モス(Kate Moss)、ダリア・ウェーヴォイ(Daria Werbowy)、ジョアン・スモールズ(Joan Smalls)を起用。筋肉隆々なメンズモデルは、エドワード・ウィルディング(Edward Wilding)を筆頭に、カーセイ・カリグ(Kacey Carrig)、ステリオス・ニアカリス(Stelios Niakaris)、ヴェイト・コーテュリア(Veit Couturier)の新人で固めて、スーパーモデルとドッキング。強さと新鮮み溢れるこのビジュアルは、ヴェルサーチでは十八番となっている砂をうまく小道具として使い、壮大さを表現していると思います。


トップバッターは90年代からスーパーモデルとして君臨し、誰からも愛されるビジュアルと変身能力で魅了し続けるケイト・モス。マート&マーカスが撮るケイトは、いつも程よく修正は入るため顔の幅感がシャープになり、若い時のケイトに強さが備わった雰囲気が出るのが好き。まるでナオミのような筋肉質なボディーは青みの強いトーンに整えられ、暗闇に光るハイライトは銅像かのような重みさえ感じます。












 ダリアはド美人なヒラメ顔が特徴の現代っ子ビューティの代名詞で、ランコムガールもこなす2000年以降のスーパーモデル。ラグジュアリーと気品漂うお顔立ちなのに、むしろボディは野性的ってのが彼女の持ち味で、今シーズンのヴェルサーチの服はベストマッチな予感。ある角度からヒラメ度が増すのでよくないんですけど、ミラクルバランスの両サイド30度圏内でポージングしているので良い顔連発でした。



 エスティー・ローダーのキャンペーンもゲットして、去年は大活躍だったジョアン・スモールズも大御所モデルに混じってキャスティング。なんら迫力落ちすることなく堂々とポージングしてて圧巻の貫禄です。褐色のモデルさんが出て来るとついナオミと比較してしまうのですが、ジョアンはもっと知性と品格が強いタイプで、完璧なボディは、新人類にありがちなメリハリがあるのに長くて細いタイプ。メイクも華やかに見えるし都会的な雰囲気も持ち合わせているので、今後も活躍が予想される注目株です。




メンズモデルはキャリアのあまりない新人モデル達なんですけど、持ち前の肉体美を惜しみなく披露して、お姉さん達を持ち上げたり見つめたり踏まれたりして試練を経験。20歳前後の日本人男子にはあり得ないごっついボディで、往年のベルサーチを体現しているのも見事ですが、20歳でこの貫禄ってのも見事なお仕事でした。



最初にも書いた通り、ヴェルサーチの広告といえばリチャード・アヴェドンとのコラボレーションが有名ですが、彼が撮った1993年のビジュアルが砂山でのプレイだったのをきっかけに、その後砂プレイが受け継がれているようです。過去のヴェルサーチ砂プレイキャンペーンもちょっくら紹介。

90年代にファッションフォトを見まくっていた自分にとっては、このビジュアルは神の領域クラスのもの。クリスティ、リンダ、ステファニー、ケイト、ナオミなど、メンバーも現在収集難易度超高めな豪華なメンツ。アヴェドンの平面構成能力の凄さも感じる芸術作品クラスのキャンペーン。



こちらはジャンニ・ヴェルサーチが射殺され、妹のドナテッラ・ヴェルサーチがデザインを手がけ始めた1998年秋冬の広告キャンペーン。アヴェドンとのコラボレーションもおしまいになってしまい、新規にメイン広告に起用されたのがスティーブン・マイゼル様(Steven Meisel)。宗教画からインスパイアされたようなモデルのたたずまいと目線使いで、アヴェドンのダイナミズムとは違ったみせ方ですが、砂を小道具として効果的にみせていました。絵画に出て来そうなのっぺり女将顔のマギー・ライザー(Maggie Rizer)や、オードリー・マルネイ(Audrey Marney)がヴェルサーチイメージとは相反するルックスなのに、ビジュアルにうまくドッキングしていたのが、当時とても面白く感じていました。



2002年の春夏キャンペーンでは、作り込んだ砂のセットというよりは、見てわかるように本気のビーチでの撮影。モデルはアーモンドアイが印象的なシャロン・ガニッシュ(Sharon Ganish)。当時は新人モデルのシャロンの起用にどよめきが走りましたが、まさに純ヴェルサーチ顔の強さを生かして、パンチングや派手柄切り返しのある難易度高めな洋服をビーチでクールに決めていたのが印象的。天下のマイゼル様の撮影とはいえ、男性モデルも公共のビーチでスッポンポンになってポージングしなきゃいけないのって、凄いですよね。前張りとか気の利いたもの、外国はなさそうだし。。。



そしてこちらは2011年の春夏ビジュアルなので、記憶にも残っているかと思いますが、今期と同じくカメラマンはマート&マーカスの大作。今期のものよりもやや大人しいながらも、サスキアの思い切ったショートカットがスパイスとなって、想い出に残る美しくも官能的なビジュアル。


比較してみると、今期の2013SSバージョンはさらに青みを濃厚に入れつつも、ドレスや小物はオリジナルのカラーに戻しているのが特徴的で新鮮な手法でした。ド素人が真似っこしてこういう加工すると、いかにも『Photoshopでやっちゃいました〜』感が漂うのですが、本当に凄いと思うのが、そういった加工による『しちゃった感』よりも、コンセプトやモデルの構成美などが際立ってて、トーンのコントロールも見事としか言いようがない出来でした。ここまで服のディテールも出してイメージもちゃんと作られてるので、クライアントのドナテッラ・ヴェルサーチも絶対に気に入っているはず。

服は買わないけど買えないけど、ヴェルサーチの世界観、大好き。

2012/05/21

2012年 スーパーモデルのリアル肌レポート 驚きの現状あれこれ。

現在は全ての写真って言っていい程、エディトリアルや広告では肌修正が施されていますが、実際のモデルさん達はどのような状況でリアルに生きているのか、パーティースナップやパパラッチ画像から検証してみました。

写真は差別ないように、すべて2012年に入ってからのもので、出来る限り最近撮られたものをセレクトしてみました。


 女優とモデルを行き来する、どっち付かずのアンバー・バレッタ(Amber Valletta)は、クラシカルなヘアメイクがとても似合うモデルさんで、90年代初期のグランジブームでブレイクしたモデルの一人。でこっぱちではあるものの、パーツの配置や立体感が素晴らしく、未だにエディトリアルでも人気が高いようです。
現在38歳ですが、白人の肌質で考えたら年相応なのかもしれません。輪郭などは垂れたりしていないので、ケアもちゃんとしている方かと思われます。


 キャロリン・マーフィー(Carolyn Murphy)も現在38歳。彼女はデビュー当時から肌が綺麗で有名で、ビューティーページも数多くこなし、現在はエスティー・ローダーの顔としてキャンペーンガールを務めています。さすが化粧品の広告をやるだけあって、年齢から考えたらその肌は極上。白人特有のごわつきや、表面に起こるさざ波ジワがないのが優秀。年をとってもチャーミングなスマイルも大事な要素に見えて来ます。唇は薄く、目も小さいほうなので、化粧品の広告なんてよく取れたな〜と思っていましたが、リアル肌をみちゃうとそれも納得。トム・フォード様もお気に入りなわけです。


 愛すべきクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)は整形やボトックス反対派なので、ヘルシーな食事とヨガのお陰で20代の時と同じ体形キープ。ただ43歳にもなるとさすがにシワは深く刻まれ深刻な部分もあるのが現状。。。クリスティーの場合は、出産の際に亡くなってしまう母親を助ける活動をしたり、沢山のチャリティーに参加しているので、シワどころの騒ぎじゃないのです。人間として美しい生き方をしているので、クリスティはこれで良いんです。実際、多くの有名カメラマンから現在も指名が相次いでいるので、クリスティ人気は終わる事はないだろうと確信。シワがあっても美しいって本当に素敵な事だと思います。


マリリン・モンロー の再来と騒がれた90年代からだいぶ痩せて頬もコケ、いい感じに年を重ねている39歳のエヴァ・ヘルツィゴヴァ(Eva Herzigova)。先日のカンヌに出席した際の写真ですが、程よくシワもあり、まあ年相応といたっところ。昔のお色気むっふんエヴァより、現在の容姿のほうが個人的には好きな感じ。


 ここ最近、話題が尽きないリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangerista)は、昨年くらいからだいぶ体重を落としたようで、思ってたよりすっきりフェイス。ただ重なるリフトアップのせいなのか、ボトックスのしっぺ返しなのか、輪郭にあやふやなラインを感じてしまってちょっと惜しい。ただ現在47歳で現役のモデルだし、多目に見てあげないと可哀想かもとフォロー。逆に表現力は他のモデルより抜きん出ているので、修正ありきで頑張って欲しい。


もうこの写真発見した時は叫びそうになってしまいましたが、、、世界的に有名なケイト・モス(Kate Moss)でございます。2012年5月に入ってからの写真で、現在38歳。ケイトの場合は通常の加齢に加算して、アルコール&ドラッグ&タバコの三大悪の要素が入り乱れ、年齢からは想像もつかない程、痛みきっています。モデルとしての表現力は凄まじいので、もうちょっと自分を大切にというか、ちょっとは肌のケアをして夢を壊さないで欲しいと思います。骨格が綺麗なので修正すると驚く程輝いてみえるんだけど、、、なんだか残念なリアル顔。


 髪の毛が実際無くたって、全部カツラだって事がばれたって、元気いっぱいのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)はお肌も頑丈でへこたれてない!!!明日で42歳の彼女、図太い肌しててナイス!筋肉量多めで新陳代謝が良いのか体形も変わらないし、フェイスラインも完璧だと思います。



さあ、今回の問題児、シンディー・クロフォード(Cindy Crawford)!最近のシンディーったら、ボトックスのさじ加減がわからなくなっているようで、毎回お顔が違う現象が起きてしまっています。ちょっと前に見た時は目の下が膨らみ過ぎだったのに、今回は目尻のボトックスが足りていないようでアライグマのように頬ラインがさがり、劣化しまくり!(っていうか別人)世の中、様々な整形失敗の先輩方がいるんだから、元祖スーパーモデルの一人として自覚もって良い先生を探して欲しい気分。おおざっぱな整形繰り返すと、みんな同じ顔になっていくから気をつけないと!ほくろがなかったらシンディーじゃないのが、非常に残念でございました。



こうやって見ると、ナオミ様だけが子供を産んでいないので、出産による体形の崩れや肌の老化の加速がないようにも思います。(黒人だから?) とは言っても、やはり人工的に美を作ろうとすると悲惨な事になるし、体に悪いものを摂取しまくった場合も必ずツケがまわってくるんだなーと再確認しました。

クリスティとキャロリンは、シワシワになっても可愛いお婆ちゃんになれる気がする。
やっぱヘルシー食事とヨガとエステ!

2012/04/22

一流スタッフでもこの有様!Photoshopでの修正ミスあれこれ。

現在多くのビジュアルがPhotoshopによる画像修正を行われています。ただ盛んに行われている顔のすり替えや、顔&ボディーバランスの修正、肌の修正などがやり過ぎてしまって、その悲惨さに気づかない写真がちらほら目に付くことも。そしてそれは何故か予算のあるだろう一流メゾンの広告や、一流フォトグラファーの写真で事故多発!トップとされる人達の仕事で修正不祥事が起きてしまうと、もうどうなっちゃっているの?誰も気づかなかったわけ?と、疑問を投げかけたい心境でいっぱいです。

ヴォーグアメリカの一年に一度の気合いの号である、2011年9月号では、目玉特集としてスーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)の結婚式の様子を独占取材。ケイトと仲良しカメラマンのマリオ・テスティーノ(Mario Testino)が式も同行し、スナップとファッションページ撮りおろしというメガスペシャルケイトブックなんですが、なんと裸で娘と抱き合うカットで、娘のリラの指2本が消えているという修正ミス発覚!!!!!
たぶんですけど、このカットはリラちゃんは右手を降ろしていたはずなんだけど、写真のバランス的に腕が入っていたほうが良かったので、別のカットから腕が上がっている写真のものを切り抜いて肘のあたりで繋ぎあわせている感じ。その際にケイトの背中部分のアウトラインを出すために、リラちゃんの合成用素材の指の部分までマスクをかけてしまったと思われます。良い写真なだけに、凄くもったいないですね。。。ケイトのお顔の修正は、結婚式の主役ってのもあり、許せる範囲内で綺麗。


 こちらはヴォーグロシアでのファッションページで、マルーン5のボーカルのアダム・レヴィーンと、彼女でモデルのアン・Vが1994年のアヴェドン&ベルサーチの広告のようなポージングで頑張っています。ですが!アダムのお腹が極細になってて上半身の逞しさからはあり得ないウェストに目が点!これもアンの右足を軸に、左側と右側のアダムの写真が違うものを使っている事を意味していて、お腹の設置する部分がどうにも結合してなくて女子より細い勢い!初歩中の初歩レベルなので、これはどうにかしていただきたい〜。せっかくアン・Vちゃんもお尻出したっていうのに、凄い脱ぎ損!!!



グゥイネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)が表紙のヴォーグアメリカ2010年8月号。この写真はうっかりしていると特に異変は無いように感じますが、普通この腰の向きに座った場合、右足はこの高さまで上がらないのが人間レベル。どう考えても10センチくらい右ももが長い人間に描かれています。こちなみにSeptember Issueというヴォーグの編集長アナ・ウィンターを追っかける映画を見たところによると、かなり表紙は顔を入れ替えたり、腕を入れ替えたり、口を入れ替えたりするそうで(笑)この表紙に関しても構図などの見た目やバランスにこだわるあまりに、人間としてのバランスを失ってしまったように思われます。ちなみにカメラマンはマリオ・テスティーノ様です。


2010年春夏のバーバリーキャンペーンは、女優のエマ・ワトソン(Emma Watson)を起用してマリオ・テスティーノ(Mario Testino)が撮影。この写真はニュースにもなっていましたが、エマの右足のひざから下が無いように見えます。もしかしたら男の子の左足にすっぽり隠れているのかも?とも思えますが、ちょっと不自然感が否めない感じ。逆に撮影した状態がこの状態であるならば、むしろ別のカットからエマのふくらはぎあたりを合成して、ちらっと膝下を感じるビジュアルを作った方がよいかと思われます。マリオ・テスティーノの専属レタッチャー(修正屋さん)、不祥事連発で別の人にした方が良い気がします。


 こちらはエンポリオ・アルマーニ(Emporio Armani)の香水『ダイアモンド』で歌手ビヨンセ(Beyonce)がイメージモデルを務める広告ビジュアルですが、本来こういう風に手と商品のカットを合成する予定のない体に合成しているもんだから、絶対的にあり得ない肩から腕のオカしい人間像が出来てしまっています。無理矢理合成するにも程があると言うか、ビヨンセ側もちゃんと確認するべき酷い広告。同じ写真を使って他のレイアウトで良いのはあったので、なんでこのビジュアルを作ったのが疑問って感じです。



 ドルガバ(Dolce&Gabbana)のコスメラインでは、合成と言うよりかは肌修正のやり過ぎで、本来あるべき影を消し過ぎてしまっていることで、鎖骨から肩にかけてのつながり感がもの凄く不自然に見えている一枚。基本的に化粧品や香水のビジュアルって夢と希望を与えるものなので、イメージ重視で修正も多めに入って不思議ではないのですが、やはり人間の構造からはみ出すような骨格に見えてしまうのは失敗と言われても仕方ない気が致します。ぱっと見は凄く綺麗でドラマティックなので、鎖骨の影と首のシワの消し過ぎを復活させて頂きたい。


スティーブン・マイゼル(Steven Meisel)が撮影した2010年秋冬ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の広告では、メイクルームを再現して鏡がいっぱいの建て込み。肌のレタッチは軽めで、一流ブランドにしては好感が持てる質感で好きなんですけど、あろうことに右側に座っているクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)のポージングと、向かって左後ろの鏡の中のクリスティーのポーズが違っている大惨事!鏡の中では、もっと前にかがみ込んでいて、右腕をひざの上で曲げている写真になっているので、右側に写っているクリスティーは、別写真と入れ替えが行われてて、鏡の中の合成を誰も気づかなかった危険な例。


これも同じ時期のルイ・ヴィトンの広告なんだけど、こちらは真ん中のナタリア・ヴィディアノヴァ(Natalia Vodianova)のポージングと、右端の鏡の中のナタリアのポージングが違ったものが使われている事!たぶんこれもクリスティーを入れ替えた事で、クリスティーの後ろにくっ付いていた鏡の部分も別写真のまま使用してしまったという入れ替えミス。鏡ってこういう時に、凄く面倒なアイティムって感じ。せっかくクリスティーが極上のスマイルでこっちを見てくれているのに、レタッチャーの意識が追いついていなく、そして天下のマイゼル様さえもこれに気がつかなかったというショッキングな事件。トップ中のトップメゾンでこういうミスがあるって、逆にちょっと安心はするけど。。。



ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)の香水『ライトブルー』の広告では、女性モデルのアナ・ヤゴジンスカ(Anna Jagodzinska)の左足の付け根がどうやらおかしいようで、向かって右側(モデルの左腰)のビキニの紐の見え方がなんとも不思議。左足だけ入れ替えたのでしょうか?(ここまで股広げなくても・・・。)こちらも例外なくカメラマンはマリオ・テスティーノ巨匠でございます。



 最後はヴァニティー・フェア誌に掲載された、映画監督サム・メンデス(Sam Mendes)と女優のケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)の素敵なポートレート。カメラマンはどんな女優や俳優、ミュージシャンまで黙らせる力を持ってる、アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)。一見、雰囲気良くって写真のトーンもシアンがかって落ち着いた感じで好きなんですけど、なんとサムが!サムがシャツしか着ていないはずなのに!ケイトの肩に回した腕にはしっかりとジャケットが写っています!!!一瞬、着替える途中?とか思ってみたんだけど、そんなはずは絶対にないとおもうので、合成のはず。おそらくジャケットを有無で撮影してて、腕を肩に回したカットのほうがバランスがよかったので腕を合成してみたものの、コーディネートの違いまで見ていなかったという落とし穴。アニー・リーボヴィッツは自然に見えてもかなり合成を施すので有名ですが、これは珍しく粗が出てしまった一枚です。でも合成ミスだったとしても、写真が猛烈に美しくて、ポートレートといったらアニー!と名前があがる理由が痛い程わかる気がしました。


自分でも撮影した写真をこのように合成したり、肌修正したり、顔や体のバランスを整えたりするんだけど、人間の骨格として成り立っているのかってのが大きな基準になっているように感じました。肌の修正は企画や雰囲気によって濃度を使い分けていて、それはそれでやり過ぎも良いと思っているんだけど、骨格だけは人間であって欲しいと改めて思いました。

2012/03/29

Another Man ケイト・モス(Kate Moss)のヌード

2012 Spring/Summer Issue14のAnother Man マガジン コレクターズエディションで、スーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)がガツンとトップレスで妖艶ファッションヌード。写真はイギリスの奇才ニック・ナイト(Nick Knight)!!! この二人、時たま組むのですが、そのトップ×トップのコラボレーションの勢いは凄まじく、いままでもヒット作品を世におくってきただけあり、今回も意表をついたグラフィカルな見せ方。次元を超越した合成感と、写真はあくまで強くクラシックに撮っているのが素敵。


ネットのニュースで『ケイト・モスがトップレスで表紙に!』とかって見出しで出てたけど、ケイトならこれくらいは朝飯前のいたって普通なビジュアルなので、ポルノ的にしかみていない世の中の記者にげんなり。それにしてもケイトってほんと写真になると神々しいというか、不完全な顔や体のはずなのに、ちゃんとファッションしているのは何故なのかとても不思議な存在。




ニック・ナイトは毎度斬新なビジュアルを作り続けてて、それはそれは本当に尊敬の域にまで行ってるお方なんですけど、今回は時空を曲げたようなモデルの比率の歪みや、重力をねじ曲げた不思議な空間やらを作り出し、一筋縄では見せない工夫が満載。ソフトなライティングなんだけど、陰影を大きく付けたモノクロ写真がこれまた素敵で、ケイトの表情豊かな顔の凹凸や、黒人モデルの筋肉のディテールの出し方も良い感じ。ニック・ナイトのアイディアソースってどうやって湧き出るのか、知りたい。