この歴史あるフランスのメゾン、イヴ・サンローランから『イヴ』を取ってしまうというあってはならない事を早々と仕出かし、何食わぬ顔で拍手喝采の大成功。いつの時代もスターデザイナーというのは存在するものですが、まさに今乗りに乗っていると感じたエディ・スリマン。サンローランファンのカトリーヌ・ドヌーブ様にも(身を引き締めて)是非着て頂きたい〜。
ファーストルックですでにサンローランであり、エディー・スリマンそのもの!といったデザインを披露!!!YSLのシグネチャーであるスモーキングをリデザイン。ペンシルパンツに合わせたショルダーの小さいジャケットがなんともエレガントで、強さと気品を放っていました。
その後はじゃんじゃかとYSLのエッセンスを出し惜しみすることなく詰め込み、サファリルックやら花柄なども往年のYSLのファンさえも納得させるデザインでありながら、現代のスプリットを盛り込み、一瞬でトレンドルックになっているのがさすがの神業。彼の持ち味のロックなテイストをエレガンスにぶつけた事が、よりフレッシュに、よりエディに見せているのではないでしょうか?
ディオールメンズ時代も大人気だったエディー・スリマンの作るジャケットは、ニコール・キッドマンをはじめ、ハリウッド女優なども着ていた通り、仕立てが美しくて完成度が高い。なのでロックのパンチが入ろうが、全体像はとてもリッチでエレガンスを失っていないのが素晴らしい点でした。
なんか数年後、カール・ラガーフェルドの後継者として、シャネルとかデザイン出来ちゃいそうな勢いな気がしてしまう。
ラストは魔女ルックの乱れ撃ち攻撃に会場圧巻!!!ヒッピーテイストも、お得意なロック魂炸裂で会場は盛り上がっているようでした。妊婦さんもどんと来いな緩やかなデザインは、幅広い年齢層にも対応可能ですね。。。
『イヴ』は取らないで欲しかった。。。