2012年5月7日にNYのメトロポリタン美術館コスチュームインスティテュートで、Schiaparelli and Prada Impossible Conversationを記念するガラパーティが開催!!!毎年の事ですが、VOGUEが主催となって行うファッションのイベントで、会場にはハリウッドセレブやらスーパーモデルやらがいっぱい。オスカーの時とは違って、みんな最先端モードで登場し、突っ込みどころ満載なのも面白い!
今年は1930年〜1940年代に、ファッションとアートを融合させ、新感覚の発想を打ち出していたエルザ・スキャパレッリと、プラダ、ミュウミュウをトップメゾンに仕立て上げた、ミウッチャ・プラダの2人に焦点をあてた大展覧会。なのでパーティに現れたセレブ達はプラダの装いを選んで来る人が多かったです。似合う人も似合ってない人も一挙公開〜。
まずはモデルチームから。
上1)
ステラ・テナントはフットボール選手のような肩パットが特徴のシャネルのワンピ。胸元あたりのブロッキングが不思議なディテール。ステラはもっと似合う服があったかと思うので、ちょっと残念。
上2)
イザベリ・フォンタナは、エミリオプッチのパープルドレスでピッタリ調。模様はまさにプリズンブレイクのタトゥのようで解読不能な領域。お顔が濃い口なので、わりと似合っているような気もする。
上3)
カロリーナ・クルコヴァはアラジンにでも出て来るようなターバンを巻き巻きし、金の女神演出。どうやらドレスはセレブスタイリストのレイチェル・ゾーのオリジナルブランドなんだそうで、宣伝効果で着せられた感あり。
上4)
ジェシカ・スタムは綺麗なブルーの目に合うようなアイスブルーのディオールのドレスを装着。ディオールの今シーズンものにこんなデザインあったかな?肩と腰のディテールがとっても綺麗。
上5)
ジゼル・ブンチェンは旦那のフットボール選手であるトム・ブレイディと同伴主席。毎年ジゼルはヴェルサーチでキメていたんだけど、今年は自ら広告に出てるジバンシーの黒ビジューのドレスでウルトラクール。旦那はトム・フォード着用でトレンド外さないイケテルカップル演出も大成功。
下1)
キャロリン・マーフィーはアレキサンダー・ワンの大変クラシカルな胸元ぱっくりドレスで登場。キャロリンのエラの張ったお顔からすると、垂らした前髪はワンカール入れて動き出すともっと良いと思うんだけど、現状でも高得点。ただ綺麗過ぎて面白みがちょっとないかなーってのも感じるコーディネートかも。
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アンジェラ・リンディバルは、90年代復刻バージョンの幾何学模様のプラダのドレスを着こなし、内股で少女感アピール。ベジタリアンのアンジェラは子供もいてヘルシー生活送っているそうだけど、タバコは吸っちゃうのよねっていう矛盾が個人的にあり得ない。お顔は綺麗なんだから、タバコ止めれば良いのに。。。
下3)
アンバー・バレッタは個人的に今回ナンバーワンのプラダのブロッキングドレス。モダン解釈されたアート寄りなカラーを入れつつ、フォルムは恐ろしいくらいにクラシカル!これぞプラダの醍醐味って感じで、プラダのイメージガール務めていた時以上にアンバーの着こなしが素敵でした。
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ナタリア・ヴォディアノヴァは、ロシアで貧乏だったけどスーパーモデルになって、大金持ちと結婚して、子供も3人できて、まさに現代のシンデレラガール!!!と特集されたのをすっかり忘れたかの様に、旦那と分かれて新規のボーイフレンドと同伴出席。ルイ・ヴィトンのツブツブドレスを個性的に着こなしてて似合っていると思うけど、、、なんだかね〜。。。
下5)
カレン・エルソンは、アレクサ・チャンとペアでマーク・ジェイコブスの布団型ドレス。マークの服って時々オーバーサイズや、体が綺麗に見えない物があるから、こういう公の場ではあまりお薦め出来ないと思ってしまうー。
こちらは女優チーム一覧。
上1)
グィネス・パルトロウは潔いカッティングのプラダのドレスを着て、眉毛は下がりつつも笑顔で高感度大。そしてアートし過ぎてないセクシー寄りなプラダを選ぶあたり、優等生でさすがの着こなし。
上2)
リアーナはクロコダイル素材?のトム・フォードのドレスで重さも気にせず笑顔キープ。難易度高い服なのに、着こなせているのは日頃のファッションへの感心が高い証拠なのではないでしょうか?下品から上品へ、だけどワニ。
上3)
マリオン・コティヤールはブランドキャンペーンも務めるディオールの紫のグラデが美しいドレスで君臨。オスカーと違って、これくらいのデザインの冒険はむしろありで、マリオンにかなり似合っていると思う!
上4)
キャメロン・ディアスは、ポール・マッカートニーの娘であるステラ・マッカートニーのデザインするゴールドドレスで腰に手。なんとこのドレスは10キロもあるそうで、クールビューティに決めながらも、かなり重さと戦っていたキャメロンが憎い。お洒落は我慢。
上5)
カミーラ・ベルは、ラルフローレンの肩がシースルーになっているシルバードレスをセレクト。何が綺麗ってアメリカで最も美しい顔トップ100で一位になったそのお顔が、どんなジュエリーよりも輝いて呼吸困難に。まさに極上感漂う女っぷりにうっとり!
下1)
スカーレット・ヨハンソンは、自らイメージモデルを務めるドルチェ&ガッバーナのビジュー&オーガンジードレス。スカヨハは、あまり背が高くない人なので、横のラインの入った服はあまり着ない方が良いと思うんだけど、、、なんか3分割して見えるのがもったいない。ドレス自体は綺麗で好きなんだけど、、、まあ余計なお世話か。。。
下2)
ケイト・ボスワースは赤紫から黒にグラデが入った、プラダのフリンジドレスでミニマムお洒落。髪型もタイトにしてて凄く似合っていると思われます。唇の色がダークよりだったので、もうワントーン明るかったほうが、フレッシュに見えていたかも。でもこのテイスト好き〜。
下3)
リブ・タイラーは自身が広告塔となっているジバンシーのクチュールラインで、出来る女をアピール。ただ黒で締めつつも、ごっつい感が拭いきれずに少し残念。もうちょっと体重落とせたら、もっと素敵になってるはず。
下4)
ダイアン・クルーガーは元モデルとあって、こういう時は攻撃態勢に入るんだけど、今回はプラダのフェザーロングドレスをお召しになって君臨。カメラの画角に収まりきらなくて、斜めに撮られちゃっていました。胸元あたりがフィットしてないように見えるんだけど、あえてスカスカにしているのでしょうか?疑問ー。
下5)
ビヨンセもトレンドのジバンシーオートクチュールでパープルフェザー!今期、このトーンがかなり多め!!!ビヨンセは比較的戦闘能力高めの服を選びがちなので、この手のシースルーは得意分野なはずですが、立ち方が悪い!!!ひざ付けてたたないと、仁王立ちしてて笑えました。スカートの中に子供隠してたりして。
こちらはデザイナー同伴のセレブの集い。
上1)
アンバー・ハートは、デザイナーのザック・ポーゼンを引き連れて会場入り。2人ともプラムカラーで統一してて素敵なカップル像演出。ザック・ポーゼンは比較的ドラマティックなイブニングドレスを作るのですが、この胸元に切り返しの多用したフォルム、ハードなのにしとやかで凄く好き!ちょっと前のトム・フォードデザインのYSLでもこんなのあった気もしたけど、この手のデザイン、惹かれまくり。口紅の色はオレンジ系なのは、ローズよりに変えた方が良かったかも。
上2)
クリステン・スチュワートは、バレンシアガをデザインしているニコラス・ゲスキュールと同伴。バレンシアガお特異のブロッキングで、なおかつ固めの素材使いで、もの凄く難易度高め。でもクリステン
、若さなのか生まれ持った才能なのか、思ったよりもサラッと着こなしててあっぱれ〜。だいぶ濃い顔のニコラスともお似合いかも。
上3)
サラジェシカ・パーカーは、自身のブランドを引退したヴァレンティノ・ガラヴァーニと出席。見ないうちにだいぶ乾涸びて、爬虫類館漂って来ました(お二人とも)。サラジェシカは若返り大作戦中なのか、自分をお花畑に放り込み、ラッピング!いくら新生ヴァレンティノがヤングセレブに人気だからって、この花柄はちょっと浮きまくってしまったかもですね。バレンティノお爺ちゃんも、アイホール凹みっぱなし。。。
上4)
ミラ・ジョボビッチは、セクハラ(変態)かと思われてもおかしくない出で立ちのマーク・ジェイコブスとじゃれあい中。この人がルイ・ヴィトンのデザイナーかとおもうと、若干焦りますが、5月にしてはなかなか涼しそうなお召し物で、夏先取り!ミラジョボののれん風プラダドレスがかすんでしまうくらい、マークのインパクト大かも。
上5)
ルーニー・マーラはすでにジバンシーのミューズ的存在となっていますが、今回はデザイナーのリカルド・ティッシを引き連れ、クチュールラインのワンショルダーを着て登場!ミステリアスな雰囲気に凄く似合っていて、これは間違いない組み合わせ。
下1)
ヒラリー・スワンクは、デザイナーのマイケル・コースとご一緒。ヒラリー・スワンクって男顔だから着る服は慎重に選ばないと、どえらい事になるんですけど、今回はまあまあ大丈夫そう。それよか、マイケル・コース、顔が育ち過ぎ!!!デッカい!
下2)
ケイト・ブランシェットは、今をときめくマックイーンのデザイナーであるサラ・バートンと仲良しモード。トレンドのフェザーを多用したドレスですが、トップが軽めなので重苦しさがなくって素敵バランス。ケイト・ブランシェットはアバンギャルド似合い過ぎるので、このくらい大人しいデザインを来た方がお顔が引き立つかも。サラ・バートンは、ちょっとストレス過食ぎみかも。。。
下3)
クリスティーナ・リッチは、タクーンのドレスでドラマティッくに登場。ヒダヒダ感が往年のハリウッドのイメージなのか、なんかちょっと重い感じもしなくもない。ただちびっ子カップルみたいで、このペア、高感度大で好き。
下4)
エマ・ストーンは、今をトキメクランバンのデザイナー、アルベール・エルバスを同伴して余裕ぶっこきポーズ。アルベール・エルバスはますますキャラ感が出て来て可愛いです。彼が作るランバンのドレスは、どのセレブも着たがる綺麗なものばかりなので、エマちゃんは優越感ハンパなかったと思われます。
下5)
レネー・ゼルウィガーは、ボディの切り返しが美しいエミリオ・プッチのブラックドレスを着て、デザイナーのデイビッドと同伴。コスチュームインスティテュートだと、もう一息華やかでもいいかも〜とちょっと盛りが足りなくて残念賞。
ヤングモデルチームも、主要デザイナーと同伴が多く見られました。
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ジョアン・スモールは、大人気ブランド・バルマンを引き継いだばかりの オリヴィエ・ルステンを同伴。ショートスーツ的ミニドレスには、これ以上付ける場所がないくらいビジューやスタッズがつきまくり!超完成度高めの勝負服。
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カイリー・クロースは、ジェイソン・ウーのロングドレスでひときわ目立ちまくり。ショルダーのあたりにブラックレースを入れてあって、女度も盛り込みシンプルだけど一癖あっていい感じ。
3)
シャネル・イマンは、なんとトム・フォード様と同伴で優越感に浸りモード!地層?のような絵柄のドレスは、ディテールが良くわからないけどセクシーに見えています。トム・フォード、以前より前頭部の後退が活発の様で、モデルと並んでしまうと、その深刻さ加減が目に見えてわかってしまうので、ちょっと可哀想。プロペシア注入。
4)
キャロライン・トレンティーニは、オリヴィエ・テスケンスと同伴。絵画に出て来るような質感のドレスはトレンドのアイスブルー。上半身のカギ網系トップスは、ややおばちゃん臭いけど、抜群のプロポーションで着こなしちゃっています。テスケンス、なんかアライグマみたい〜。
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VOGUE編集長のアナ・ウィンターは、ウルトラスペシャルラインのプラダをお召しになって登場!!!プラダってファッションに関係ないものをラグジュアリーに見せる才能があるブランドだと思うんだけど、アナのドレスにへばりついたザリガニも、いたってファッションアイコンにはなり得ないんだけど、とっても素敵なオブジェのように見えるから不思議。
まだまだセレブはいっぱい来ていましたが、目立って素敵だった人とモデル中心に追ってみました。コレクションラインにはない特別仕様のドレスを着れちゃうのもセレブの特権だったりして、そういうの見ると、女優とデザイナーの関係図が見えて来るので楽しいです。
今回はミウッチャ・プラダの展示にも関わらず、ジバンシーが大健闘でした〜。