MUSE Magazineの2012年春号で、Photographerのマリアーノ・ヴィヴァンコ(MarianoVivanco)撮影の『LADY DOLL』というファッションページが、なにやら1990年頃のリンダ・エヴァンジェリスタをイメージしたかのような写真のオンパレード。ウィッグも当時リンダがやっていた赤毛だったり、ブルネットのおばちゃんカールヘアだったり、プラチナブロンドのマッシュだったりと酷似。
マリアーノ・ヴィヴァンコ撮影分を左側、参考資料とされたと思われる当時の写真を右側に配置し、どのように90年代の雰囲気を取り入れているのか検証してみました。今のモデルはリンダやクリスティ、クリステン程の迫力や神々しさをもっていないので、ややマネキンにみえるのが残念ですが、良いポイントをついているようにも思えます。
こちらは女王同士の戦いのようにも見える、大変レアなリンダとクリステンの個性派同士のぶつかり合いカット。なもんで、MUSEのほうはとりあえず同じポーズ入れておきました的な感じで、すこぶるマネキンテイストに仕上がっていました。迫力はないけど逆に現代的。
スティーブン・マイゼルが撮影した伝説的なリンダの写真は、全く同じシチュエーションではなかったですが、MUSEでも再現。ヘアとメイクはかなり同じように作られています。口元のへの字に開ける感じもよく演じられているかも。
モノクロのスタイリングで2人仲良く歩いていると、パトリック・デマルシェリエ撮影のリンダ&クリスティを思い出してしまいます。モデルの『いい女度数』がかなり違うので比較にはならないのですが、リンダとクリスティの並びって無敵過ぎる!(クリスティのオマタ危険!)
この写真はよくわからないけど、90年代によくコレクションの際に、スパモを密集させて記念撮影してたんですけど、その模倣なのでしょうか?人数足りないけど2人でやっと来ました的な表現かな?
こちらは90年代初期のヴェルサーチの広告オマージュ的なイメージ。ブロンドのポンパドールヘアはクラウディア・シファーの模倣かも。どうせなら肌も小麦色にしてほしかった。
てな感じでMUSEマガジンの写真と過去の写真と見比べてみました。アヴェドンやニュートン、ギ・ブルダンなどの昔の大御所カメラマンは良く模倣され、オマージュとしてそっくりな写真が誌面を飾る事が多いですが、リンダ(90年代スーパーモデル)をオマージュしたビジュアルって今まであまりみなかったのでちょっと新鮮でした。
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