2012/10/25

2013 Spring/Summer ラフ・シモンズによるファーストDIORプレタポルテ

またまたパリコレクションから時間が過ぎてしまいましたが、今回のパリコレハイライトの1つ、ラフ・シモンズによるクリスチャン・ディオールのコレクションが行なわれました。

先日のオートクチュールデビューに続いて、今回は一般消費者にお目にかかるというプレタだということもあり、話題騒然のプラチナチケット。ミニマリストの宿命なのか、至って派手な演出はなく、7月のクチュールでのデザインの簡素版+αなデザイン。ディオールのアーカイブをスパイスに、ラフ・シモンズのスピリットを感じる事が出来ました。

トップを飾ったルックは、この上なくシンプルなジャケット&パンツのセット。首にはピークドラペルと同じ素材の光沢感のあるスカーフが巻かれ、ウェストのあたりにややディオールのニュールックを思わせるラインが感じられたもの。袖口の長さ、パンツ丈などにラフ・シモンズの解釈がたっぷりと詰まっている歴史的ファーストルックとなりました。



その他には、反射素材で作られたミニワンピやスカート、アシンメトリーワンピ、ネオンカラーに振り切ったケミカルドレスなどなど、ミニマムデザイナーらしさ炸裂。ラストのドレスはエレガントな薔薇柄を難易度高い玉虫系光沢処理をし、トップスは至ってシンプルな薄地ブラックニットの装いってのが、2013年のディオールのコーディネートなのか〜と言った感じでした。

個人的には、マックイーンのように、怖いとか汚いとかのアイティムをこの上なくエレガントに見せる手法は好きなんだけど、今回のディオールは、綺麗であるはずのディオールが、ミニマリストが仕込むさりげない技でミスマッチだったりアグリーに見えたりする部分もありました。こんな部分にこんな処理しなくていいのに〜、、、みたいな。。。


まあ好き嫌いはあるとしても、あの巨大メゾンのディオールが、ラフ・シモンズを採用したって事が凄い事で、この先沢山の顧客達を納得させれる技量があるかないかは、数年先になるかもしれません。長い目で見守り系。




なんかチープに見えるのは、ミニマムだから?それとも素材感?ガリアーノが盛り盛りだったせいの呪縛?近くで手に取ったら美しい物であって欲しい〜。ちなみにとがった靴とウルトラマン系グリッターメイクは凄くかっこ良かったです。

プレスやバイヤーには猛烈に評価が高く、関係者の間では絶賛なんだそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿