Wマガジン2013年1月号は、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)による『EARTH ANGEL』というストーリーが大変素晴らしく、スーパーモデルのダリア・ウェーボウィ(Daria Werbowy)をまさにエンジェルのような美しさで激撮!
持ち味の色彩豊かなテイストはそのままに、作り込まないリアルファンタジーの世界を惜しみなく披露しています。
もともとスケーターだったライアンは、周辺の友達やアーティストなどを撮影したスナップで写真展を行い、22歳の時の自費写真集が高く評価され、その3年後には至上最年少という若さでホイットニー美術館での写真展をしています。それから10年以上が経った現在では、コマーシャルの世界も意欲的にこなし、CMやファッションでも傑作を残しています。
特に彼の持ち味であるストリート感と普通の感覚ではとらえる事の出来ない光の色温度のコントロールが大変見事。一枚の写真の中にも様々な表情を盛り込み、モデルや服だけでなく、つねに光と空気も主役にしているように思います。
今回の写真に関しても、スーパーモデルのダリアをキャスティングしているんだから、普通だったらダリアを最も綺麗なライティングで最も綺麗なアングルで撮影したくなってしまいますが、ライアンはむしろ雑に友達のスナップのように撮影する事で、世界観をキープしているように感じました。
最近は作り込んだ作品やスタジオワークなども沢山発表していますが、ライアンと言えばドキュメントタッチの荒い質感をイメージしてしまうので、ライアンが撮るファッション撮影という意味では、このストーリーはかなりドンズバでした。
自分では絶対撮れない世界観と質感なので、かなり憧れるかも。
最近、個人的にWマガジンがイケテル気がします。
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