久しぶりに大御所カメラマン、パオロ・ロベルシ(Paolo Roversi)と、どんなスキャンダルな事件を起こそうと太ろうとシワが出来ようと、人気冷め止まないスーパーモデル、ケイト・モス(Kate Moss)のスターセッションが行なわれて興奮気味。
Wマガジン4月号に掲載されたPAINTED LADYと題されたこの写真達。そんじょそこいらのカメラマンとモデルが組んでこんな事やっちゃったなら、まるでおこちゃまの撮影会になってしまうところを、見事アートの領域まで押し上げ、極上にきらびやかなオートクチュールを更に現実離れした空間に持っていっているのが素晴らしい。
デジタル全盛に見飽きた誌面からは、パオロ・ロベルシのアンティークとさえ感じる長時間露光の撮影法が再び新鮮に見え、そして『若いモデルなんか何が出来るって言うの?』と聞こえて来そうなケイト・モスの重々しい佇まい。本当にそこにただ立っているだけで、ケイト・モスとは気品高く美しい造形をしているんだと改めて再確認。
実際はデジタルで撮影しているのか、フィルムを使って焼いているのかなんてわからないけど、このクラシカルな質感、身震いするくらい素敵なファッション写真!
エドワード・エニンフル(Edward Enninful)による巧みなクチュール崩しのスタイリングも見事と言うしかない出来栄えなのと、それとともにジュリアン・ディス(Julien d'Ys)によるヘアーとメイクが一体となったペインティングのバランスもかなりイケてる。
経験豊富なスタッフが組むと、一般人には想像もつかない空間に、いとも簡単に持っていってしまうところが、やはり世界のトップクリエイターなんだなあと感じるシリーズでした。
気絶級アートフォト
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