シンプルなライティングながらも、50年代スピリット感じるスタイリング(by Lori Gorlstein)と、大きくイメージを作り出しているヘアメイクのバランスが美しく、フェイフェイ・サンとも相性良しな表紙&巻頭ビジュアルです。
特にこの時代はメイクとヘアーの作り込みが大変美しく、メイクのパット・マクグラス(Pat McGrath)とヘアーのグイド・パラウ(Guido Palau)のミラクルコンビの完成度がナイス。50年代のマストと言えばのアイラインですが、よく見るとカットによってアイラインの幅や跳ね上げの長さにアレンジが効いていて憎い演出です。ヘアーに関しては面を美しく整えたまとめ髪や跳ね上げカールなどを現代アレンジを少しだけ入れて、忠実に再現していました。かなりため息ものの職人技が見る事が出来ます。
カメラマンのマイゼル様は、この手のライティングは常用しているので、アヴェドンのオマージュというよりはすでにオリジナルになって来てしまっていますが、相変わらずのページ構成やモデルの寄り引きバランスのまとめ方が上手で、ライティング自体はあまり変えてないんですけど見ていて飽きないストーリー。モノクロとカラーのミックスも効果的でした。
オマージュされているマチャドは現在82歳で、モデル後にエディターを経験し、さらに現在もモデル復帰している活動的な方。当時は白人ではないモデルがファッション雑誌に登場するというのは反社会的だったようで苦労が多かったようです。
アヴェドンの写真は今見ても色あせずに力強い!!!
この落ち着いた表情と、無駄な動きのないフェイフェイ・サンのポージングに注目。23歳とは思えないエレガンテ!!!今回のこのカバーが、イタリアンヴォーグでは初のアジア人モデルの単独カバーになるそうです。素敵。
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