まずはレディースはアクセサリー含めて62点という具沢山なコレクション。1,190円から29,990円という手の出しやすいH&M価格でまとめられ、1990年からつい最近の2012年春夏のでデザインまでを復刻させるという気合いの入れよう。メゾン マルタン・マルジェラは一貫した構築的なコンセプトがもともと備わっているブランドなので、時代が変わろうがこうやって並べてみるとまとまり感あり。
もともとグラマラスでリッチな服を作るブランドの、普通っぽい不変的なデザインが着る分には好きなので、特にマルタンが好きというわけではないのですが、、、今回発売されるMaison Martin Margiela with H&Mの服達を個人的にIN/OUTで分けてみました。コレクターの人からしたら怒られてしまいますが、自分だったら着たい服、着れない服って分けてみることにしました。
ベーシックな物を組み直したり、工業的デザインを取り入れたりと一般的なデザインに一癖入るのがマルタンですが、それが成功していると思われるデザインを選んでみました。今期いろんなブランドで多く見られるビックシルエットなどもあるので、比較的とりいれやすく面白小物なんかもアクセントで持つには楽しい感じ。袖周りにドレープの出るタートルニットや、七部丈の袖まくりビックコートが今っぽくて素敵。
↑そしてレディースのOUT。
こちらは見てわかる通り、かなりコンセプチュアルなデザインだったり、民族的だったりと日常使いは大変難しく、そして着こなす方も頭半分刈り上げするくらいの女性でないと服に負けそう。ブラックブラのレオタードやつぎはぎニット、おくるみ調のビグダウンコートなんかはスーパーモデルでも危険度が高いアイティムで売れ残るのではないかとやや心配です。
そしてメンズコレクション。
最初、この広告を見た時に、このコート絶対欲しい〜!と思っていたのですが、ルックブックやセレブの着こなしを見て襟元のディテールの難易度に悩み中。メンズのほうはアクセサリー入れて59品の展開で、もともとベーシックなデザインが多いので、日常に取り入れやすいアイティムが多く揃っていました。
↑メンズのIN.
メンズは本当にバランスがよくって、ジャケットなんかはベーシックな中にカッティングの冴えを感じて、一着は持ってても良さそうな品の良さ。ややハイウェストなパンツ群が実際はいてみるとどうなるか気になりますが、カラーパレットもグレー&ベージュで綺麗にまとめられ、日頃マルジェラが気になっていたけど取り入れた事なかったお洒落メンズ達は、手の出しやすいアイティム群で人気が出そうです。
↑メンズのOUT.
さすがにアラフォーに近づくと、半分ずつ素材が違うコートやランダムにカラーが違うレザージャケットなどは手の出せないアイティム。そしてデニム裏返しの提案も個人的には遠慮してしまいそうなアバンギャルド感でした。つるんっとしたプレーンなカットソーも、たるんだ上半身が浮き彫りになりそうなので却下。若くてスレンダーなスティックタイプのメンズには似合いそうかと思いました。
最近は定期的に有名ブランドやセレブリティとコラボレーションを しているH&Mですが、コラボ自体がマンネリ化してきたってのもあって、ランバンの時以来並んでない失速感。そして並んで店に入ってしまうと興奮してしまって、必要ないアイティムもどんどん購入してしまうのがスーパーデンジャラスで、結局使わないアイティムもいっぱい〜というのがコラボアイティムの危うさ。値段が安いだけに、必要ないものを買わない意志の強さが今後の課題な気がします。
個人的に、YSL for H&Mとか、Tom Ford for ZARAとかやって頂きたい!
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