2012/02/15

シンディー・クロフォードVSジゼル・ブンチェン

どの時代にもスター的なモデルってのは存在するわけなんですけど、最近90年代に活躍したシンディー・クロフォード(Cindy Crawford)と、現在のスーパーモデルのジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)が存在感や雰囲気似てるなーと思っていろいろ比較リサーチ!

1992年のUSヴォーグのカバーを飾ったシンディーは、当時つき合っていたリチャード・ギアとのラブショットでお騒がせ。前髪を分け目なくボリューミィーに立ち上げたヘアースタイルと官能的なアースカーラーメイクがなんとも美しい。
そして右側は2000年のUSヴォーグ6月号に登場のジゼル。モデルとして頭角を現して来た頃で、いきなりジョージ・クルーニーとハグしているショットがカバーに採用。背景は全て波で攻める上らかのショット。ジゼルはちょっと口紅が濃い気もするけど、全体的にヘルシーな質感なのと、ジゼルの意地悪だけど満面の笑みがアクセントになり、凄まじいパワー。両方ともに写真がハーブ・リッツってのも面白いけど、つき合ってもないのに遠慮のないジゼルに一票。


2人とも時代は違うけどベルサーチの広告でもお馴染みなので同じようなコーディネートを掲載。伝説となっているヴェルサーチ&リチャード・アヴェドンの1994年の広告のシンディーは、もう女神かと思うくらいの神々しさで、目が合うと石にされそうなくらい凄まじいオーラが出ててフリーズ。いつもマットなメイクをされがちなシンディーに、ナーズによる肌質を生かしたツヤっぽいメークもこの時の撮影には合っていたようで、とっても無敵。
ジゼルも現役でヴェルサーチのモデルをこなしているんだけど、この時のジゼルはテスティーノ撮影でお部屋の中プレイ。ヴェルサーチだけはアヴェドンのイメージが美し過ぎたので、シンディーに一票かも。


モデルの中ではグラマラス&セクシー担当の2人は、水着撮影も多いのでおきまり腕上げポージングで詳細比較。シンディーの時代は写真修正などない時だったので、乳首の透けなどサービスもふんだんですが、レタッチなくしてこの健康美はたいしたもの。ジゼルはもともと少年体系に胸だけパコーンとついたタイプなので、モードも水着も幅広く着れちゃうんだけど、難易度の高い水着をさらりと着こなしててこちらも相当な戦闘力。水着は同点。


で、実際のファッション撮影ではくなって、レタッチもカメラマンの技術も使われないパパラッチ写真ではどうかを、ビーチでの水着ショットで比較。何故か2人とも黒いビキニなのが奇遇ですが、45歳になってもこれを着れちゃってて、特に腹回りに障害が出ていないシンディーに尊敬の眼差し。いっぽうジゼルは31歳なのでまだ体重との戦いは無縁そうですが、子供を産んでおきながらこの体系は素晴らしく見習いたいもの。どちらもありだと思うけど、45歳でこのボディーは驚異的すぎてシンディー母さんに一票かも。


これは2009年のメトロポリタンミュージアム・コスチュームインスティチュート・ガラレッドカーペットの様子なんですけど、この2人、またもや衣装がかぶってヴェルサーチでポージング。しかも長さは違えどメタリックなブルーをチョイス!個人的にはシンディーってあんまりブルーが似合うように思えないのと、腰回りのドレーブが迫力を増して写ってしまっているような気がして、ウルトラショートのシークインドレスで決めていたジゼルに一票!


こちらもファッションの撮影ではない時のパパラッチがとらえた、しかも度スッピンと言われている写真。もともとこの2人はモデルの中でも骨格がしっかりした男顔なので、メイク落としてもそんなに顔が変わる方ではないと思っていたんですけど、結構違う。特にシンディーは昔から、『メイクを1つだけするなら、マスカラ!』と言うだけあって、目もとに黒の〆がないとぼやけた印象になりがちです。ジゼルはグラマラス系モデルにしてはモード撮影もこなし、なにげにスッピンメイクもされたり、泥んこにされたり応用範囲が広いのでスッピンは意外にも慣れっこ。だからまあこんなもんかーって感じで、印象が大きく変わらなかった感じです。40代になってから整形も認めて日々お顔が変わったりしているシンディーに対して、メスの形跡はいまだ感じられないジゼルに一票。 


何故かモデルちゃんって妊娠するとすぐに撮影して公開しがちなんですけど、もちろんこのお二人も期待に答えて臨月爆弾投下。1991年8月のヴァニティーフェア誌で、女優のデミ・ムーアが妊娠ヌードを披露してから、これ系の妊婦写真を撮るのが、セレブお決まりのプレゼンテーションとなっています。シンディーは第一子のプレスリー君を産む前に1999年6月号のWマガジンに手ブラで腰に手ポーズ。今までのただグラマラスで強い女性像がやや潜み、髪の毛も短めで洗いざらしだったり良い感じ。
一方ジゼルは女神をイメージしたのか、やや往生際の悪いシースルーなシフォンドレスで立体感アピール。メイクがナチュラル過ぎちゃって、ややヒラメっぽくなっているのが気になり、基本的には一般人には到底出し得ないハイクオリティーな基準での判定ですが、モノトーンで清く脱いだシンディーに一票。


てな感じで時代のアイコンモデルである2人をいろいろな方向から比較してみたんですが、シンディーは基本的に修正などのない時代に頑張って来ていた功績と、痩せ過ぎに反対してヘルシーで健康なボディーを提案していたのであるいみタイムレスビューティー。若い時から毛穴が他のモデルより大きかったので、今のたるみにつながってて若干可哀想ですが、現在の修正技術とともに、まだまだファッションの現場に関わって欲しいモデルの一人です。

そしてジゼルですけど、先日発表となったフォーブスのモデル長者番付で、なんと他のモデルにかなり差を付けて堂々の1位!しかもその総資産たるや151ミリオンダラー(110億円以上!)ということで、開いた口も塞がりません。シンディーの方がワークアウトビデオつくったり、バブル時代に活躍していたので資産が上かと思いきや、自分の名前を配したサンダルブランドの成功やホテルやアパレルの事業でジゼルのほうがしたたかに、がっぽりと儲かっているそう。年収だけでもハリウッド女優を凌ぐ20億円ってのが衝撃です。
ジゼルはこの先アラフォーとなり、エイジングとどうつき合っていくのかも個人的には大変興味深いところ。まだまだ稼ぎまくるスーパーモデル達から目が離せない!

3 件のコメント:

  1. いつもマニアックな視点での話題、楽しく拝見してます。
    ファッションオタクのプロカメラマンから見た
    ファッション広告の視点は楽しくも勉強になります。

    日本の雑誌のカタログ化はかなしい現状ですが
    (好きだった「cut」も昔に比べてチョイ迷走気味…)
    楽しみに更新待ってます!

    個人的にはヨーガン・テラー×マーク・ジェイコブスの
    スナップショット風な写真が好きです。

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    1. 初コメント頂き嬉しいです。カメラマンと言うよりはただのオタクなんですけど、楽しくわかりやすく書けたらいいなと思っています。ありがとうございました。

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  2. シンディーもジゼルも大好きなのでコメントと写真をたのしませていただきました。
    二人とも似てますね!

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