2012/05/31

MUSE Magazine 2012 spring号 マリアーノ・ヴィヴァンコ(Mariano Vivanco)が撮る『LADY DOLL』は、リンダ・エヴァンジェリスタオマージュ!?

MUSE Magazineの2012年春号で、Photographerのマリアーノ・ヴィヴァンコ(MarianoVivanco)撮影の『LADY DOLL』というファッションページが、なにやら1990年頃のリンダ・エヴァンジェリスタをイメージしたかのような写真のオンパレード。ウィッグも当時リンダがやっていた赤毛だったり、ブルネットのおばちゃんカールヘアだったり、プラチナブロンドのマッシュだったりと酷似。

マリアーノ・ヴィヴァンコ撮影分を左側、参考資料とされたと思われる当時の写真を右側に配置し、どのように90年代の雰囲気を取り入れているのか検証してみました。今のモデルはリンダやクリスティ、クリステン程の迫力や神々しさをもっていないので、ややマネキンにみえるのが残念ですが、良いポイントをついているようにも思えます。


日本での先駆けは集英社のSPURのスーパーモデル特集だったかと思いますが、こういったバックステージでのモデルのスナップが沢山掲載されて隅から隅まで熟読。なもんで、赤毛でセルフでメイクしてたらそれはまさにリンダ!と瞬時にフラッシュバック。当時のリンダはMACのペンシルでリップラインを囲ってから塗りつぶしていたなんてエピソードも懐かしいです。MUSEのほうはもうちょっと偉そうに表情作ってほしかったかも〜。


こちらは女王同士の戦いのようにも見える、大変レアなリンダとクリステンの個性派同士のぶつかり合いカット。なもんで、MUSEのほうはとりあえず同じポーズ入れておきました的な感じで、すこぶるマネキンテイストに仕上がっていました。迫力はないけど逆に現代的。


スティーブン・マイゼルが撮影した伝説的なリンダの写真は、全く同じシチュエーションではなかったですが、MUSEでも再現。ヘアとメイクはかなり同じように作られています。口元のへの字に開ける感じもよく演じられているかも。


モノクロのスタイリングで2人仲良く歩いていると、パトリック・デマルシェリエ撮影のリンダ&クリスティを思い出してしまいます。モデルの『いい女度数』がかなり違うので比較にはならないのですが、リンダとクリスティの並びって無敵過ぎる!(クリスティのオマタ危険!)


この写真はよくわからないけど、90年代によくコレクションの際に、スパモを密集させて記念撮影してたんですけど、その模倣なのでしょうか?人数足りないけど2人でやっと来ました的な表現かな?


こちらは90年代初期のヴェルサーチの広告オマージュ的なイメージ。ブロンドのポンパドールヘアはクラウディア・シファーの模倣かも。どうせなら肌も小麦色にしてほしかった。


てな感じでMUSEマガジンの写真と過去の写真と見比べてみました。アヴェドンやニュートン、ギ・ブルダンなどの昔の大御所カメラマンは良く模倣され、オマージュとしてそっくりな写真が誌面を飾る事が多いですが、リンダ(90年代スーパーモデル)をオマージュしたビジュアルって今まであまりみなかったのでちょっと新鮮でした。



2012/05/25

2012年6&7月合併号 Paris Vogue 『Perfect Girl 』ジゼル・ブンチェン年収36億円ボディの完璧美!

スーパーモデル年収ランキングで一位の人気スーパーモデル、ジゼル・ブンチェン(Gisele bundchen)が2012年6月&7月合併号で見事なボディを惜しみなく披露!Paris VOGUEでは常連のイネズ&ヴィノード(Inez van Lamsweerd&Vinoodh Matadin)の夫婦が撮影を担当し、ヘルシーだけど大変力強いビジュアルを作り上げています。


Paris VOGUEなんって、本気のマダムとかだって読むはずなのに、表紙から爆弾背負ってトップレスのケツ誇張フォト!もともとボディーの綺麗さはモデルの中でもずば抜けて美しいと認識されていますが、ここまでヒップラインが綺麗だと、ビキニ一枚でも凄まじい戦闘力。砂付ける演出もとても良いです。



ハチ公ではありません。

  こういうポージングはジゼルのような筋肉質なモデルさんがやると、とっても絵になる感じ。筋にディテールが出ると影の中が単調じゃなくなるので、写真自体のクオリティーが上がる感じ。やせっぽっちのモデルではこういう美しさは出せない気がする。

 まさにアスリートクラス!

 こういうのって80年代でいうとシンディー・クロフォードの専門分野で蹴散らしていたのですが、今はジゼルが引き継ぎ独占。ブラジル出身の彼女ならではって感じでビタミンカラーも難なく着こなしててかっこいい。

 ジゼルってあまり気づかれてないっぽいけど、ウェストが実際はくびれて無く、前から見ると思っていたより寸胴調。なもんでジゼルったら意識して腰をサイドにひねってくびれラインを演出。思ったより腰も細いので少年体形なんだけど、ボン・キュ・ボンに見せる技を熟知していてさすがです。まるで女神のよう。

 1995年の資生堂アネッサ江角マキコバーションでもこういうのありました。これはジゼルじゃなくても。。。

 こーいうの、凄く大好き!!!ナチュラルな場所で構図とポージングの考えられた写真、好物。特に左のほうは蛍光ピンクを効果的に使ったスタイリングと海のターコイズブルーのマッチングが最高だし、ジゼルのグラフィカルなポージングがきまくっています。スタイリストはエマニュエル・アルト(Emmanuelle Alt)が担当。
ほんとうに手足が長くて羨ましい〜。こんなお茶目なビジュアルも挟んで来るのは、カメラマンのイネズ&ヴィノードのお得意分野。彼らの撮るスタジオ撮影も好きだけど、ちょっとコミカルなロケの写真も魅力的で、さすがの出来!エイティーズのテイストをしつこいくらいに盛り込んで来るのも魅力かなーって思います。


他にもいろいろなカットがあって、まさにこの号のParis VOGUEはジゼルジャック!
そして2人目ご懐妊ニュースが流れ、幸せいっぱいスーパーマザーの『Perfect Girl 』でした〜。

2012/05/21

2012年 スーパーモデルのリアル肌レポート 驚きの現状あれこれ。

現在は全ての写真って言っていい程、エディトリアルや広告では肌修正が施されていますが、実際のモデルさん達はどのような状況でリアルに生きているのか、パーティースナップやパパラッチ画像から検証してみました。

写真は差別ないように、すべて2012年に入ってからのもので、出来る限り最近撮られたものをセレクトしてみました。


 女優とモデルを行き来する、どっち付かずのアンバー・バレッタ(Amber Valletta)は、クラシカルなヘアメイクがとても似合うモデルさんで、90年代初期のグランジブームでブレイクしたモデルの一人。でこっぱちではあるものの、パーツの配置や立体感が素晴らしく、未だにエディトリアルでも人気が高いようです。
現在38歳ですが、白人の肌質で考えたら年相応なのかもしれません。輪郭などは垂れたりしていないので、ケアもちゃんとしている方かと思われます。


 キャロリン・マーフィー(Carolyn Murphy)も現在38歳。彼女はデビュー当時から肌が綺麗で有名で、ビューティーページも数多くこなし、現在はエスティー・ローダーの顔としてキャンペーンガールを務めています。さすが化粧品の広告をやるだけあって、年齢から考えたらその肌は極上。白人特有のごわつきや、表面に起こるさざ波ジワがないのが優秀。年をとってもチャーミングなスマイルも大事な要素に見えて来ます。唇は薄く、目も小さいほうなので、化粧品の広告なんてよく取れたな〜と思っていましたが、リアル肌をみちゃうとそれも納得。トム・フォード様もお気に入りなわけです。


 愛すべきクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)は整形やボトックス反対派なので、ヘルシーな食事とヨガのお陰で20代の時と同じ体形キープ。ただ43歳にもなるとさすがにシワは深く刻まれ深刻な部分もあるのが現状。。。クリスティーの場合は、出産の際に亡くなってしまう母親を助ける活動をしたり、沢山のチャリティーに参加しているので、シワどころの騒ぎじゃないのです。人間として美しい生き方をしているので、クリスティはこれで良いんです。実際、多くの有名カメラマンから現在も指名が相次いでいるので、クリスティ人気は終わる事はないだろうと確信。シワがあっても美しいって本当に素敵な事だと思います。


マリリン・モンロー の再来と騒がれた90年代からだいぶ痩せて頬もコケ、いい感じに年を重ねている39歳のエヴァ・ヘルツィゴヴァ(Eva Herzigova)。先日のカンヌに出席した際の写真ですが、程よくシワもあり、まあ年相応といたっところ。昔のお色気むっふんエヴァより、現在の容姿のほうが個人的には好きな感じ。


 ここ最近、話題が尽きないリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangerista)は、昨年くらいからだいぶ体重を落としたようで、思ってたよりすっきりフェイス。ただ重なるリフトアップのせいなのか、ボトックスのしっぺ返しなのか、輪郭にあやふやなラインを感じてしまってちょっと惜しい。ただ現在47歳で現役のモデルだし、多目に見てあげないと可哀想かもとフォロー。逆に表現力は他のモデルより抜きん出ているので、修正ありきで頑張って欲しい。


もうこの写真発見した時は叫びそうになってしまいましたが、、、世界的に有名なケイト・モス(Kate Moss)でございます。2012年5月に入ってからの写真で、現在38歳。ケイトの場合は通常の加齢に加算して、アルコール&ドラッグ&タバコの三大悪の要素が入り乱れ、年齢からは想像もつかない程、痛みきっています。モデルとしての表現力は凄まじいので、もうちょっと自分を大切にというか、ちょっとは肌のケアをして夢を壊さないで欲しいと思います。骨格が綺麗なので修正すると驚く程輝いてみえるんだけど、、、なんだか残念なリアル顔。


 髪の毛が実際無くたって、全部カツラだって事がばれたって、元気いっぱいのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)はお肌も頑丈でへこたれてない!!!明日で42歳の彼女、図太い肌しててナイス!筋肉量多めで新陳代謝が良いのか体形も変わらないし、フェイスラインも完璧だと思います。



さあ、今回の問題児、シンディー・クロフォード(Cindy Crawford)!最近のシンディーったら、ボトックスのさじ加減がわからなくなっているようで、毎回お顔が違う現象が起きてしまっています。ちょっと前に見た時は目の下が膨らみ過ぎだったのに、今回は目尻のボトックスが足りていないようでアライグマのように頬ラインがさがり、劣化しまくり!(っていうか別人)世の中、様々な整形失敗の先輩方がいるんだから、元祖スーパーモデルの一人として自覚もって良い先生を探して欲しい気分。おおざっぱな整形繰り返すと、みんな同じ顔になっていくから気をつけないと!ほくろがなかったらシンディーじゃないのが、非常に残念でございました。



こうやって見ると、ナオミ様だけが子供を産んでいないので、出産による体形の崩れや肌の老化の加速がないようにも思います。(黒人だから?) とは言っても、やはり人工的に美を作ろうとすると悲惨な事になるし、体に悪いものを摂取しまくった場合も必ずツケがまわってくるんだなーと再確認しました。

クリスティとキャロリンは、シワシワになっても可愛いお婆ちゃんになれる気がする。
やっぱヘルシー食事とヨガとエステ!

2012/05/19

2012 メトロポリタン美術館 コスチュームインスティテュートガラ(Met Costume Institute Gala)のセレブファッションレポ。

2012年5月7日にNYのメトロポリタン美術館コスチュームインスティテュートで、Schiaparelli and Prada Impossible Conversationを記念するガラパーティが開催!!!毎年の事ですが、VOGUEが主催となって行うファッションのイベントで、会場にはハリウッドセレブやらスーパーモデルやらがいっぱい。オスカーの時とは違って、みんな最先端モードで登場し、突っ込みどころ満載なのも面白い!

今年は1930年〜1940年代に、ファッションとアートを融合させ、新感覚の発想を打ち出していたエルザ・スキャパレッリと、プラダ、ミュウミュウをトップメゾンに仕立て上げた、ミウッチャ・プラダの2人に焦点をあてた大展覧会。なのでパーティに現れたセレブ達はプラダの装いを選んで来る人が多かったです。似合う人も似合ってない人も一挙公開〜。


まずはモデルチームから。

上1)
ステラ・テナントはフットボール選手のような肩パットが特徴のシャネルのワンピ。胸元あたりのブロッキングが不思議なディテール。ステラはもっと似合う服があったかと思うので、ちょっと残念。

上2)
イザベリ・フォンタナは、エミリオプッチのパープルドレスでピッタリ調。模様はまさにプリズンブレイクのタトゥのようで解読不能な領域。お顔が濃い口なので、わりと似合っているような気もする。

上3)
カロリーナ・クルコヴァはアラジンにでも出て来るようなターバンを巻き巻きし、金の女神演出。どうやらドレスはセレブスタイリストのレイチェル・ゾーのオリジナルブランドなんだそうで、宣伝効果で着せられた感あり。

上4)
ジェシカ・スタムは綺麗なブルーの目に合うようなアイスブルーのディオールのドレスを装着。ディオールの今シーズンものにこんなデザインあったかな?肩と腰のディテールがとっても綺麗。

上5)
ジゼル・ブンチェンは旦那のフットボール選手であるトム・ブレイディと同伴主席。毎年ジゼルはヴェルサーチでキメていたんだけど、今年は自ら広告に出てるジバンシーの黒ビジューのドレスでウルトラクール。旦那はトム・フォード着用でトレンド外さないイケテルカップル演出も大成功。

下1)
キャロリン・マーフィーはアレキサンダー・ワンの大変クラシカルな胸元ぱっくりドレスで登場。キャロリンのエラの張ったお顔からすると、垂らした前髪はワンカール入れて動き出すともっと良いと思うんだけど、現状でも高得点。ただ綺麗過ぎて面白みがちょっとないかなーってのも感じるコーディネートかも。

下2)
アンジェラ・リンディバルは、90年代復刻バージョンの幾何学模様のプラダのドレスを着こなし、内股で少女感アピール。ベジタリアンのアンジェラは子供もいてヘルシー生活送っているそうだけど、タバコは吸っちゃうのよねっていう矛盾が個人的にあり得ない。お顔は綺麗なんだから、タバコ止めれば良いのに。。。

下3)
アンバー・バレッタは個人的に今回ナンバーワンのプラダのブロッキングドレス。モダン解釈されたアート寄りなカラーを入れつつ、フォルムは恐ろしいくらいにクラシカル!これぞプラダの醍醐味って感じで、プラダのイメージガール務めていた時以上にアンバーの着こなしが素敵でした。

下4)
ナタリア・ヴォディアノヴァは、ロシアで貧乏だったけどスーパーモデルになって、大金持ちと結婚して、子供も3人できて、まさに現代のシンデレラガール!!!と特集されたのをすっかり忘れたかの様に、旦那と分かれて新規のボーイフレンドと同伴出席。ルイ・ヴィトンのツブツブドレスを個性的に着こなしてて似合っていると思うけど、、、なんだかね〜。。。

下5)
カレン・エルソンは、アレクサ・チャンとペアでマーク・ジェイコブスの布団型ドレス。マークの服って時々オーバーサイズや、体が綺麗に見えない物があるから、こういう公の場ではあまりお薦め出来ないと思ってしまうー。




こちらは女優チーム一覧。

上1)
グィネス・パルトロウは潔いカッティングのプラダのドレスを着て、眉毛は下がりつつも笑顔で高感度大。そしてアートし過ぎてないセクシー寄りなプラダを選ぶあたり、優等生でさすがの着こなし。

上2)
リアーナはクロコダイル素材?のトム・フォードのドレスで重さも気にせず笑顔キープ。難易度高い服なのに、着こなせているのは日頃のファッションへの感心が高い証拠なのではないでしょうか?下品から上品へ、だけどワニ。

上3)
マリオン・コティヤールはブランドキャンペーンも務めるディオールの紫のグラデが美しいドレスで君臨。オスカーと違って、これくらいのデザインの冒険はむしろありで、マリオンにかなり似合っていると思う!

上4)
キャメロン・ディアスは、ポール・マッカートニーの娘であるステラ・マッカートニーのデザインするゴールドドレスで腰に手。なんとこのドレスは10キロもあるそうで、クールビューティに決めながらも、かなり重さと戦っていたキャメロンが憎い。お洒落は我慢。

上5)
カミーラ・ベルは、ラルフローレンの肩がシースルーになっているシルバードレスをセレクト。何が綺麗ってアメリカで最も美しい顔トップ100で一位になったそのお顔が、どんなジュエリーよりも輝いて呼吸困難に。まさに極上感漂う女っぷりにうっとり!

下1)
スカーレット・ヨハンソンは、自らイメージモデルを務めるドルチェ&ガッバーナのビジュー&オーガンジードレス。スカヨハは、あまり背が高くない人なので、横のラインの入った服はあまり着ない方が良いと思うんだけど、、、なんか3分割して見えるのがもったいない。ドレス自体は綺麗で好きなんだけど、、、まあ余計なお世話か。。。

下2)
ケイト・ボスワースは赤紫から黒にグラデが入った、プラダのフリンジドレスでミニマムお洒落。髪型もタイトにしてて凄く似合っていると思われます。唇の色がダークよりだったので、もうワントーン明るかったほうが、フレッシュに見えていたかも。でもこのテイスト好き〜。

下3)
リブ・タイラーは自身が広告塔となっているジバンシーのクチュールラインで、出来る女をアピール。ただ黒で締めつつも、ごっつい感が拭いきれずに少し残念。もうちょっと体重落とせたら、もっと素敵になってるはず。

下4)
ダイアン・クルーガーは元モデルとあって、こういう時は攻撃態勢に入るんだけど、今回はプラダのフェザーロングドレスをお召しになって君臨。カメラの画角に収まりきらなくて、斜めに撮られちゃっていました。胸元あたりがフィットしてないように見えるんだけど、あえてスカスカにしているのでしょうか?疑問ー。

下5)
ビヨンセもトレンドのジバンシーオートクチュールでパープルフェザー!今期、このトーンがかなり多め!!!ビヨンセは比較的戦闘能力高めの服を選びがちなので、この手のシースルーは得意分野なはずですが、立ち方が悪い!!!ひざ付けてたたないと、仁王立ちしてて笑えました。スカートの中に子供隠してたりして。




こちらはデザイナー同伴のセレブの集い。

上1)
アンバー・ハートは、デザイナーのザック・ポーゼンを引き連れて会場入り。2人ともプラムカラーで統一してて素敵なカップル像演出。ザック・ポーゼンは比較的ドラマティックなイブニングドレスを作るのですが、この胸元に切り返しの多用したフォルム、ハードなのにしとやかで凄く好き!ちょっと前のトム・フォードデザインのYSLでもこんなのあった気もしたけど、この手のデザイン、惹かれまくり。口紅の色はオレンジ系なのは、ローズよりに変えた方が良かったかも。

上2)
クリステン・スチュワートは、バレンシアガをデザインしているニコラス・ゲスキュールと同伴。バレンシアガお特異のブロッキングで、なおかつ固めの素材使いで、もの凄く難易度高め。でもクリステン 、若さなのか生まれ持った才能なのか、思ったよりもサラッと着こなしててあっぱれ〜。だいぶ濃い顔のニコラスともお似合いかも。

上3)
サラジェシカ・パーカーは、自身のブランドを引退したヴァレンティノ・ガラヴァーニと出席。見ないうちにだいぶ乾涸びて、爬虫類館漂って来ました(お二人とも)。サラジェシカは若返り大作戦中なのか、自分をお花畑に放り込み、ラッピング!いくら新生ヴァレンティノがヤングセレブに人気だからって、この花柄はちょっと浮きまくってしまったかもですね。バレンティノお爺ちゃんも、アイホール凹みっぱなし。。。

上4)
ミラ・ジョボビッチは、セクハラ(変態)かと思われてもおかしくない出で立ちのマーク・ジェイコブスとじゃれあい中。この人がルイ・ヴィトンのデザイナーかとおもうと、若干焦りますが、5月にしてはなかなか涼しそうなお召し物で、夏先取り!ミラジョボののれん風プラダドレスがかすんでしまうくらい、マークのインパクト大かも。

上5)
ルーニー・マーラはすでにジバンシーのミューズ的存在となっていますが、今回はデザイナーのリカルド・ティッシを引き連れ、クチュールラインのワンショルダーを着て登場!ミステリアスな雰囲気に凄く似合っていて、これは間違いない組み合わせ。

下1)
ヒラリー・スワンクは、デザイナーのマイケル・コースとご一緒。ヒラリー・スワンクって男顔だから着る服は慎重に選ばないと、どえらい事になるんですけど、今回はまあまあ大丈夫そう。それよか、マイケル・コース、顔が育ち過ぎ!!!デッカい!

下2)
ケイト・ブランシェットは、今をときめくマックイーンのデザイナーであるサラ・バートンと仲良しモード。トレンドのフェザーを多用したドレスですが、トップが軽めなので重苦しさがなくって素敵バランス。ケイト・ブランシェットはアバンギャルド似合い過ぎるので、このくらい大人しいデザインを来た方がお顔が引き立つかも。サラ・バートンは、ちょっとストレス過食ぎみかも。。。

下3)
クリスティーナ・リッチは、タクーンのドレスでドラマティッくに登場。ヒダヒダ感が往年のハリウッドのイメージなのか、なんかちょっと重い感じもしなくもない。ただちびっ子カップルみたいで、このペア、高感度大で好き。

下4)
エマ・ストーンは、今をトキメクランバンのデザイナー、アルベール・エルバスを同伴して余裕ぶっこきポーズ。アルベール・エルバスはますますキャラ感が出て来て可愛いです。彼が作るランバンのドレスは、どのセレブも着たがる綺麗なものばかりなので、エマちゃんは優越感ハンパなかったと思われます。

下5)
レネー・ゼルウィガーは、ボディの切り返しが美しいエミリオ・プッチのブラックドレスを着て、デザイナーのデイビッドと同伴。コスチュームインスティテュートだと、もう一息華やかでもいいかも〜とちょっと盛りが足りなくて残念賞。





ヤングモデルチームも、主要デザイナーと同伴が多く見られました。

1)
ジョアン・スモールは、大人気ブランド・バルマンを引き継いだばかりの オリヴィエ・ルステンを同伴。ショートスーツ的ミニドレスには、これ以上付ける場所がないくらいビジューやスタッズがつきまくり!超完成度高めの勝負服。

2)
カイリー・クロースは、ジェイソン・ウーのロングドレスでひときわ目立ちまくり。ショルダーのあたりにブラックレースを入れてあって、女度も盛り込みシンプルだけど一癖あっていい感じ。

3)
シャネル・イマンは、なんとトム・フォード様と同伴で優越感に浸りモード!地層?のような絵柄のドレスは、ディテールが良くわからないけどセクシーに見えています。トム・フォード、以前より前頭部の後退が活発の様で、モデルと並んでしまうと、その深刻さ加減が目に見えてわかってしまうので、ちょっと可哀想。プロペシア注入。

4)
キャロライン・トレンティーニは、オリヴィエ・テスケンスと同伴。絵画に出て来るような質感のドレスはトレンドのアイスブルー。上半身のカギ網系トップスは、ややおばちゃん臭いけど、抜群のプロポーションで着こなしちゃっています。テスケンス、なんかアライグマみたい〜。

5)
VOGUE編集長のアナ・ウィンターは、ウルトラスペシャルラインのプラダをお召しになって登場!!!プラダってファッションに関係ないものをラグジュアリーに見せる才能があるブランドだと思うんだけど、アナのドレスにへばりついたザリガニも、いたってファッションアイコンにはなり得ないんだけど、とっても素敵なオブジェのように見えるから不思議。



まだまだセレブはいっぱい来ていましたが、目立って素敵だった人とモデル中心に追ってみました。コレクションラインにはない特別仕様のドレスを着れちゃうのもセレブの特権だったりして、そういうの見ると、女優とデザイナーの関係図が見えて来るので楽しいです。

今回はミウッチャ・プラダの展示にも関わらず、ジバンシーが大健闘でした〜。


2012/05/18

シャネル(Chanel)デザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のお気に入り達。

シャネルをデザインするファッションの帝王、カール・ラガーフェルド79歳。今もバリバリの現役でシャネルのデザイナーとして君臨し、まったく年を感じさせないアグレッシブなお方。フォトグラファーとしても有名で、シャネルのプレタポルテやオートクチュールの広告を自身が撮影しています。

そしてシャネルのショーを見る度に微笑ましく思うのが、ラストにカールが出て来た時にメインのモデルと楽しそうに(時に気難しそうに)ウォーキングする事。80年代から現代までのカールの笑顔と容姿を追ってみました。


83年からカールのお気に入りモデルとして大人気だった、イネス・ド・ラ・フレサンジュ。カールはイネスのような品があって、どことなくボーイッシュなモデルを好む傾向があるようで、ココ・シャネルのイメージを重ねていたかのよう。仲違いするまで実に8年間、シャネルのミューズとして大活躍し、スーパーモデルの元祖の元祖とも言える人。カール様はすらりとしていて、若干タモリ調。

イネスが去った80年代後半から90年代前半にかけては、リンダ・エバンジェリスタやクリスティー・ターリントンを広告で起用し、姉妹のように撮ったりと変化球を飛ばします。カール様、ちょっと大きく成長してきました。60歳前後時。



スーパーモデル時代開幕のころには、デビュー間もないクラウディア・シファーをシャネル独占契約をし、ラストのマリエ(ウェディングドレス)は何度着た事か。ショーで歩くクラウディアは、ウォーキングがヘタクソで、『なんでこんなドシドシ重そうに歩く子がシャネルと契約できちゃうわけ〜???』と思ったものでした。カールの向かって右にいるシンディーの前髪クルンが時代を感じます。扇子が必需品のカール様、チュの口元が強烈です。


こちらはアンバーやリンダの髪型を見るかぎり、1993年頃の時代はグランジルックへと移行していったころで、不思議ちゃん多し。このショットは、カールが当時デザインしていたクロエのショーの後の記念撮影だと思われるので、より一層ファンシーに仕上げられています。いくらカール様のデザインだからって、クロエは着れないなーと思いながら見ていたファッション通信。。。


上のクロエの時と同じ時期だと思われるシャネルのコレクション後の記念撮影。ヘレナの頭にはカメリアがいっぱいです。まるでカール先生を囲んで楽しそうに撮影する修学旅行のような雰囲気が素敵。クリスティーは真ん中陣取って学級委員といったところでしょうか?クラウディアが幼く写ってて、中学生っぽく見えます。カール様は決して笑いません。



これはグランジが終わりかけた頃のシャネル・オートクチュール。グランジのガチャガチャしたデザインに飽きてた頃だったので、このデザイン見て『超モダンじゃん!』って思って、カール様の凄さを実感。ファッション通信で大内順子さんが『ロング・アンド・リーン』って連呼していたので耳にタコ出来ました。モデルもだいぶ新旧入り乱れていて、モデルマニアにはとても面白い時期だったように思います。


こちらは50年代がブームになって来てた1994年頃のクロエのコレクション後。なんと帝王を手で押さえつけてしゃがませております!!!みんな凄い女王気質満々。つま先すぼまっちゃってるけど、ドヤ顔を崩さないカール様、素敵かも。


 グラマラスが一段落してクラウディア・シファーを飽きてしまったカール様は、その後イギリス王家の血を引くステラ・テナントや、衝撃的な白さのカレン・エルソンと契約を交わし、シャネルに新しい風を吹き込みます。
写真左のステラはパンクな出で立ちで注目され、お顔はボーイッシュながらも、気品があるせいか貴婦人にもなれちゃう強者。中央のカレン・エルソンは人間を超越した妖精感が今までにないキャラで、かなりのポイントでシャネルの服を新鮮に見せていました。カール様、お変わりなくイメージキープ。


これは1996年頃のオートクチュールのショーの後の記念撮影。この年も新人のグィネヴィアにマリエを着せています。大物モデルも新人モデルもエレガントに作られてて、見ていてため息の出るコレクションでした。手前中心のステラ、顔ちっちゃ!この辺からカール様、さらに育ち始めます。


90年代後半は日系のスーパーモデル(現在は女優)のデヴォン青木を起用。シャネルにデヴォンが出た時は『凄い革命!シャネル斬新!』と思いつつも、カール様の行き苦しそうなウォーキングが心配になっていた頃。ゼエゼエ聞こえて来そうな体系に変化。白髪の前髪も鬼門!



 自分の健康が不安に思ったのか、2000年以降のカール様はダイエットに励み大成功。そしてディオール・オムの細身のジャケットやパンツを穿きたいと言う理由でミラクルスレンダーに!!!
そして度々ショーでは90年代のスーパーモデルをゲストに招いて盛り上げたりと話題性も盛り込みさすが。デザインは不思議ちゃんの域に入ってしまっていますが、リンダと手をつなぐカールお爺ちゃんはとっても嬉しそう。


ボンベイがテーマだったショーでは、ステラ・テナントが復活して涙もの!相変わらずのスタイルの良さとクールなまなざしは健在で、インドっぽいメイクも似あっていました。ステラってカールの事、気にしないで歩いちゃってるっぽくって、孫に必死に付いていくお爺ちゃんのようで、カール様可愛いです。

『ばあさんも年を取ったなあ。。。あなたもね』と聞こえて来そうな、クリステン・マクメナミーとカール様。クリステンもかなりカール様に気に入られていたモデルの一人で、40代後半だと言うのにアンドロジナスな魅力は増すばかり。お揃いの白髪でまるでパートナーのよう。

80年代にシャネルと独占契約を結んでいて、そのごカール様と喧嘩別れをしていたイネス・ド・ラ・フレサンジュは、もう仲直りする事は無いだろうと思われていたのに、すっかり和解モード。『あの時、私たち若かったわね〜』と言われてはにかむカール様って感じの表情がなんともいえない。イネス、相変わらずビューティーマダム!(最初の写真の人)



 ほんとうにもうすぐ80歳を迎える人とは思えないくらい行動的でアイディアも豊富なカール・ラガーフェルド。そろそろ次期シャネルの後継者になるデザイナー探しをと囁かれていますが、カール様じゃないシャネルが想像つかないくらい、分身と化している勢い。ファッションアイコンとしてもまだまだ頑張ってシャネルマニアを唸らせて頂きたい〜。


2012/05/05

VOGUE Italia 2012年5月号『Glam Italiano』で、リンダ(Linda Evangelista)がマンボ!

1つ前のブログ記事の内容と被りますが、5月4日発売のVOGUE Italia 2012年5月号の表紙&巻頭特集『Glam Italiano』が久々陽気なパンチありのビジュアル!フォトグラファーにはお馴染みスティーブン・マイゼル(Steven Meisel)、スタイリストに敏腕Carlyne Cerf de Dudzeele、メイクにはパッド・マグラス(Pat McGrath)、ヘアーにオリベ(Oribe)、そして元祖スーパーモデルリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)の夢の様なチームにうっとり。





 オレンジのライトで踊るリンダはまさに灼熱のマンボダンスにぴったり!
 クラシカルでややチープなセットがたまらんリアリティ


 『目もとのボトックス、よれてないわよね?』と確認中のリンダママ

表紙以外は全て横位置のフォーマットで撮影してるのも映画みたいで雰囲気あって素敵!イタリア系のリンダだからこそのラテンな感じが出てて、そしてストイック系モードではなく、陽気な演出が憎い!!!クラシカルに統一したセットやエキストラのヘアメイク&スタイリングに至るまでパーフェクト。リンダもオーラ全開で久しぶりに女王感満ちあふれ、クリスティやクラウディアとはまた違った個性を感じられてて、リンダポジションキープ。

笑って踊るリンダ、吹っ切れてて最高♥