2012/02/08

Steven Meisel 撮影、Wマガジンのトランスフォーマー。

2011年9月号に掲載されたスティーブン・マイゼル(Steven Meisel)撮影のトランスフォーマーというページが、変身好きな自分のアンテナに引っかかってお気に入り。同じようなテーマとライティングで一ヶ月前のヴォーグ・イタリア8月号にもマイゼルは撮ってて問題になったのですが、Wマガジンのほうがモデルも10人揃えて豪華絢爛。



ヴォーグ・イタリアの8月号は、このラケル・ジーマンを一人でフィーチャーして全ページ撮っていましたが、Wマガジンのほうはモデル1人につき、変身前と変身後の1カットづつ。変身前のデニムベストとか、そばかす全開のうつろな表情とかいい感じ。それに対して同じ人とは信じがたいくらいの気品でBabe Paleyを演じるラケル。若かりし頃のダイアナ・ヴィリーランドにも見えるかも。ポージングがクラシック極めてて凄く素晴らしくって、アゴに当てる手のひらの向きが最高。


中国人モデルのSun Fei Feiはモルゴン漂うアジアンビューティーなんだけど、変身後は日本の最初のスーパーモデル、松本弘子さんをオマージュしたかのようなブラックボブに60年代アイメイクで、服は今期のバーバリー・ブロッサムなんだけど、このヘアメイクだと60年代のカルダンに見えて来るのが面白い。



眉毛が薄いために変身能力値がかなり高いカレン・エルソンはさすがの激変振りに思わず本人と判定不能な状況。変身前のくしゃっとした感じはもうカメラマンを信じきってる信頼関係が垣間みられます。おそらくジュディ・ガーランド(Judy Garland)あたりに変身したと思われるそのポージングや表情も完璧。


そんなに目立たないんだけど、いつの時代にもモデルをちゃんとしてて廃れない美しさのグィネヴィア・ヴァン・シーナスはスッピンではややキャピキャピ調なポージング。いつものグィネヴィアの写真からは想像もつかない素の顔が超可愛い。変身後はフェイダナウェイなのかマレーネ・デードリッヒなのか不明ですが、口元きつめなストイックレディーに変身。


キャロリン・マーフィーはエスティー・ローダーのビューティーエキスパートとは思えないくらい、変身前は、まるでサーフィンして海から上がって来たような度スッピンに驚き。このシリーズの中では一番好きなビフォーアフターかも。変身後はケネディ大統領夫人のジャクリーン・ケネディ・オナシスでしょうか?(ジーン・シュリンプトン?)髪の毛の立ち上げからのクラシックカールでエレガントの極地。


良いです、凄く良い!よくあるテーマっちゃーテーマなんですけど、ちゃんと最新ファッションを紹介しつつ、モデルの激変振りが楽しめて時めきました。こういうの見るとディレクションもちゃんとしないといけないんだ!と思うけど、ヘアメイクの重要さも考えらされます。ヘアーとメイクのコンビネーションはさすが。

W September 2011
Photographer  Steven Meisel
Styling  Edward Enninful
Hair  Jimmy Paul
MakeUp  Pat McGrath

0 件のコメント:

コメントを投稿