今月発売のヴォーグイタリア5月号は、メインカメラマンのスティーブン・マイゼル(Steven meisel)とスーパーモデルの女王リンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)の名コンビが組んで、マンボダンス!ここ最近太ってしまって、出るビジュアル全てにかなりの画像修正が施され、顔の輪郭なんか別物になってしまっていたリンダですが、先日のシャネルアイウェアのキャンペーンに続き、イケてる匂いが満載!パパラッチの写真もだいぶ細くなってて、輪郭は30年前に近い状態までタイムトリップしております。1965年生まれで現在46歳のリンダ、ここまでモデルという仕事を命かけてやっていると思うと、尊敬の眼差しでいっぱいです。
13歳でミスナイアガラに選ばれてからモデル活動を始めたので、モデルキャリアは今年で34周年になるという大御所中の大御所。そして現在もなおクリエイターの期待に答えて、素晴らしくモードな作品を生み続けているリンダ、素晴らしいです。
リンダと言えば、カメレオンのように表情や髪型を変える事で有名で、『一日1万ドル以下の仕事だとベットから出れない』との強気発言でいきなり90年代はスーパーモデルの代表格となり、現在もその人気は衰える事なく、根強いファンがいっぱい。リンダの変身っぷりを追っかけてみました。
1988年
この時点でもかなり異色の存在だったようで、当時の写真を見るとコンサバな中にきらりと光るセンスを見る事が出来ます。コテコテ80’sのパワースーツや超装飾衣装までなんのそのって感じで、ボーイッシュな魅力を振りまいています。
大御所カメラマン、ピーター・リンドバーグの薦めでモデルの命でもある髪の毛を切ったリンダ。最初は泣いてしまったらしいけど、ボーイッシュな魅力が何十倍にも膨れ上がって、さらに人気を博す事に。
1991年
今では伝説となっている、リンダのプラチナブロンドショートヘア。ここからリンダはまるでカメレオンのようにヘアスタイルを変えてゆく事になります。90年代初頭の強い女性像はまさにぴったりで、スーパーモデルブームの代表格として、雑誌やショーに出ない時はないくらい大活躍。人間を超越した神々しさまで兼ね揃え、近づきがたい存在で、文字通り女王の風格!
1992年
プラチナブロンドが好評だったリンダは、次に真っ赤に燃えるようなオレンジヘアに挑戦。この時代はスーパーモデルに服を来てもらう事がステイタスだったデザイナー達は、まるで赤毛のリンダのために用意したような服を着せる事が多かったよう。右から2番目のドルチェ&ガッバーナの真っ赤なスタイリングはこの上なくリンダしててかっこいい!かなり印象的な色だって言うのに、リンダのキツい目もとが全く負けていないのが凄まじく、戦闘力はかなり高め。
1993年
パンチのあるパワーウーマンやゴージャスな装飾モードが影を潜め、一気に時代はグランジモード。ケイト・モスに代表されるウェイフモデルが進出し、今までのゴージャスが売りのスーパーモデルにも変化が。リンダも時代の変化を敏感に察知し、あそこまで女王見せつけていたビジュアルを一斉し、ワカメちゃんボブでさらりとカワイ子ちゃん系にシフト。眉毛も細くアーチ型にし、廃退的なグランジも見事に着こなしていました。バブル風のこってりメイクを取り除いたら、意外にも可愛いパーツが残っていたようで、この年かなりの若返りを見せています。
1994年
グランジモードは一瞬ですぎさり、次の流行りは50年代クラシック。おかっぱを伸ばした髪型に移行し、可愛いもクラシックビューティーも、マダムもいけちゃう変身能力を見せつけました。眉毛も細眉からアレンジの効く太さに戻し、幅広くクリエイターのイメージ通りに持って行くあたり、さすが!
1995年1996年
50年代ブームの次は、60年代モッズブーム到来。ここでも真っ先にヴィダルサスーン調のラインの綺麗な黒髪ボブにカットし、時代の先端を駆けまくります。ピター・リンドバーグと組んだハリウッド映画さながらのワンシーンのようなリンダも極上だったし、スティーブン・マイゼルが撮ったモッズ全開のフォトなんかも印象的で、とんがっていた女王のイメージから成熟した女性へシフトしていった時期のようにも思いました。この時期30歳を迎え、モデルとしてはかなり高齢で、リンダの今後が危ぶまれていた時期とも言えます。
1997年
ここら辺になると、バングスだけ金髪で後ろはブラウンなどの特異ヘアーはありつつも、、女性らしさを感じさせるあまり主張のないヘアーに落ち着いて来ました。体重も90年代初頭のころよりは5キロくらい増しているのかな?とも思える丸みを帯び、新たな女性像を演じる事も多くなって来ました。
1998年
リンダはこの年を最後に一気に露出を減らし、今まで活躍して来たスーパーモデル達が舞台から姿を消し、華やかだったブームも終わりを告げてしまいました。 ジゼルを代表とする新世代のモデル達が次々とデビューし、スーパーモデル達は時代遅れと言わんばかりに、フォトグラファーが使わなくなるという哀しい時代に。。。
2001年
何年もリンダを見ないなーと思っていたら、いきなり復活で何誌かリンダ巻頭でファッション業界にカムバック!1999年〜2000年くらいのパパラッチされた画像では、かなり巨デブになられていて心配だったのですが、綺麗な姿を再び拝見することが出来てリンダのビジュアルは全てゲット。モデルとしては異例の36歳ということで、そのお肌の状態や体形維持の事など興味津々でした。髪の毛に関してはあまり冒険をせずにボブを基本にメッシュを入れるくらいと安定していたようです。
2003年
忘れた頃に復活するリンダは、2003年にもいくつか印象的な仕事をしていましたが、正直このころはあまりリンダの魅力が感じられず、どことなく中途半端な存在になってしまった感じ。
2006年
この頃も定期的に小復活をとげ、ショーのゲストモデルとして参加したり雑誌に出てみたり地味目に活動。ただやはり現役モデルちゃんと比べてしまうと体重が落ちてないようで、パパラッチのスナップでみるでっぷり感とはうらはらに、雑誌などの写真では輪郭や体形の補正がされて別人になっていました。
2008年2009年
この時期が一番本物と雑誌のリンダが遠く離れているようで、雑誌はレタッチされ過ぎててヒラメのような顔が多く、街で撮られたパパラッチのスナップなんかは、もの凄く貫禄あるマダムになっちゃってて、現実との違いを感じました。
2010年2011年
子供の親権問題などで裁判所にいくところをパパラッチされたり、モデル活動以外でも目にする事の多くなったリンダは、モデルとしてはかなり太ってしまった存在となり、お仕事の際にはかなり輪郭修正がほどこされ、新たな人物像がCGによって作り出されてしまっている感じ。なんかやり過ぎてて人口感満載なリンダのビジュアルに、ちょっと抵抗を感じ始めてしまったころ。
2012年 Vovue Italia May 2012 By Steven Meisel
そして2012年、もうリンダ様、超ノリノリマンボで最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
腕も脚も輪郭も細くなられてて、動画でもさらりと踊りつつしっかりカメラ目線。カメラマンは仲良しマイゼル様だけあって、文句のつけ様のない熱いビジュアルに興奮!!!!!
現在46歳のリンダ、全然あり!!!
スーパーモデルブーム崇拝者としては、まだまだ頑張って若いモデルを蹴散らして頂きたい心境です。
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