2012/04/30

1994年からの資生堂クレ・ド・ポー(Cle de Peau)ミューズ、クリスティ・ターリントン(Christy Turlington)の時代を超越した極上美。

いくら最新の服を来て若いモデルちゃん達が着飾ろうが、90年代に活躍したスーパーモデルの魅力は未だ衰えずに、当時のビジュアルをたまに見返すとそのクオリティーの凄まじたるや、時間が止まる勢い。こういうのを90年代の呪縛と言うそうで、20年近く経ってしまっているのにその嬉しい呪縛が解けずに、日々90年代崇拝モードです。

スーパーモデルの中でもクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)が死ぬ程好きで、そのきっかけとなったのが1994年からクリスティーがイメージモデルを務めた資生堂クレ・ド・ポー(SHISEIDO cle de peau)のビジュアル。先代のヘザー・スチュワート・ホワイトの時には特になんとも思わなかったのですが、クリスティーになったとたんにオーラ全開!左右対称の完成度の高いパーツ配置を持ち、極上のエレガンスを惜しみなく出しまくるクリスティーと、カラークリエイターに天才メイクアップアーティスト、ステファン・マレー(Stephane Marais)を起用し、空気感を切り取る技は天才的レベルのカメラマン、ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh)が担当という、もの凄いミラクルなスタッフ構成。いったい資生堂側はギャランティでいくら払ったのでしょうか?なんてぶっ飛んでしまうくらい、美し過ぎて永遠の美!当時は何時間見つめてても飽きなくて、いつの間にかクリスティに恋していた気がします。

大学の帰り道、週に一度は資生堂カウンターに座り込み、クレ・ド・ポーのクリスティーのポスターやパンフレットを眺めに行っていました。通常に見る用に一冊と、保存用を二冊、毎回ビジュアルが変わる度に貰っていたのを思い出します。BAのお姉様方、マニアックな美大生にかまってくれてありがとうございました。(八王子そごう店)

写真修正技術などあまり進んでいない時代に、モデルの肌の極上さ、ステファンの神業とも思える繊細かつダイナミックな肌作りとカラーの組み合わせ、リンドバーグの絵画をも超える表情の切り取り方、全てが最高で今も自分の中では、ビューティーアイデンティティーの基盤となっています。

確かこの写真がクリスティー立ち上げの際に、メインビジュアルとして使われていた物だったと思います。クリスティー、24歳ですが、成熟した大人の女性を演じきっていて非の打ち所がない!クリスティーってデフォルトの状態で口角がかなり上がっているので、憂いというか聖母というか、強い表情なんだけど決して突き放す事はなく、安心感を感じられる顔だと思います。
この写真からは多くのビューティーフォトの技も学ぶ事ができて、上からの日差しを切って日陰で撮影する事で、こんなにまでも繊細で階調の豊かな肌のトーンが出せるんだ!と思ったものでした。


クリスティーのアイホールは変幻自在で、時に天使、時に悪魔とシャドウやラインの入れ方で何億通りの女性像を作り出す事が出来ます。今の若いモデルに足りないのはこの変身能力。何にでも成れちゃう素材としての優秀さと、作られたものにたいして脳で消化し、演じられる幅の広さがクリスティーには備わっています。日本のタレントモデルがいくら頑張ってもモードを表現出来ないのは、クリエイター側の作るものを消化出来ずに、自我を出そうとするからだと思われます。そんなことはさておき、この素晴らしくエンジェルフェイスのクリスティーにロマンティックが止まらない!18年前のビジュアルなのに、今見ても惚れ込んでしまう美しい表情です。メイクの淡いグラデ使いとヘアーのアンニュイなディテールが素晴らしい。


大学の平面構成の授業で、好きな写真を一枚選んで明度や彩度を勉強する課題があったのですが、この写真を選んでクリスティーと半年間向かい合いました。ドイツかぶれの教授に『この生活に疲れたような表情のモデルを何で選んだ?』と言われ、『見る目なさ過ぎ!』と心で思い、その先生を信じれなくなるという10代最後の年を送った記憶が蘇ります。
モノトーンはピーター・リンドバーグの得意とする分野なので、ビューティーと言えどもモデルの内面までも映し出しています。この写真はスキンケアラインのビジュアルとして広告になっていました。何かのインタビューで読んだのですが、ステファン・マレーも言うとおり、クリスティーってちょっと目の下にシャドウを入れると、一気にドラマティックになって表情に深みが増します。


この愛らしさと品のコラボレーションは、マリクレール誌面でメイキングが載っていたので、以下に掲載。ステファン・マレーは、アイシャドウが頬に落ちても平気なように、頬には多めのフェイスパウダーの乗せて、暗いアイシャドウの粉が落ちてもフェイスパウダーと一緒に払うという技を使うのですが、当時のメイキングやメイクプロセスなど読みあさり、良く真似っこしました。 リップラインも一度粉を乗せてから、口紅を乗せる事でにじみとクスミを同時除去。渋谷パルコの本屋で遭遇したとき思い切って話しかけたらとっても優しくて良い人でした。



ステファン・マレーを信じきって子猫のようにまとわりついているクリスティーにも萌えですが、同じカメラマンという立場からすると、ストロボも使わずにこんなに豊かな階調でメイクの質感も適度に出してくるあたり、ピーター・リンドバーグの実力の高さに感動でした。二年程でモデルはナジャ・アウアマン(Nadja Auermann)に交代してしまいましたが、クリスティのクレ・ド・ポーを超えるビジュアルは自分のなかではまだ出て来てないと思えるくらい、今でも心から好き!

最高級のビューティ写真であり、最上級のポートレート!!!

2012/04/22

一流スタッフでもこの有様!Photoshopでの修正ミスあれこれ。

現在多くのビジュアルがPhotoshopによる画像修正を行われています。ただ盛んに行われている顔のすり替えや、顔&ボディーバランスの修正、肌の修正などがやり過ぎてしまって、その悲惨さに気づかない写真がちらほら目に付くことも。そしてそれは何故か予算のあるだろう一流メゾンの広告や、一流フォトグラファーの写真で事故多発!トップとされる人達の仕事で修正不祥事が起きてしまうと、もうどうなっちゃっているの?誰も気づかなかったわけ?と、疑問を投げかけたい心境でいっぱいです。

ヴォーグアメリカの一年に一度の気合いの号である、2011年9月号では、目玉特集としてスーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)の結婚式の様子を独占取材。ケイトと仲良しカメラマンのマリオ・テスティーノ(Mario Testino)が式も同行し、スナップとファッションページ撮りおろしというメガスペシャルケイトブックなんですが、なんと裸で娘と抱き合うカットで、娘のリラの指2本が消えているという修正ミス発覚!!!!!
たぶんですけど、このカットはリラちゃんは右手を降ろしていたはずなんだけど、写真のバランス的に腕が入っていたほうが良かったので、別のカットから腕が上がっている写真のものを切り抜いて肘のあたりで繋ぎあわせている感じ。その際にケイトの背中部分のアウトラインを出すために、リラちゃんの合成用素材の指の部分までマスクをかけてしまったと思われます。良い写真なだけに、凄くもったいないですね。。。ケイトのお顔の修正は、結婚式の主役ってのもあり、許せる範囲内で綺麗。


 こちらはヴォーグロシアでのファッションページで、マルーン5のボーカルのアダム・レヴィーンと、彼女でモデルのアン・Vが1994年のアヴェドン&ベルサーチの広告のようなポージングで頑張っています。ですが!アダムのお腹が極細になってて上半身の逞しさからはあり得ないウェストに目が点!これもアンの右足を軸に、左側と右側のアダムの写真が違うものを使っている事を意味していて、お腹の設置する部分がどうにも結合してなくて女子より細い勢い!初歩中の初歩レベルなので、これはどうにかしていただきたい〜。せっかくアン・Vちゃんもお尻出したっていうのに、凄い脱ぎ損!!!



グゥイネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)が表紙のヴォーグアメリカ2010年8月号。この写真はうっかりしていると特に異変は無いように感じますが、普通この腰の向きに座った場合、右足はこの高さまで上がらないのが人間レベル。どう考えても10センチくらい右ももが長い人間に描かれています。こちなみにSeptember Issueというヴォーグの編集長アナ・ウィンターを追っかける映画を見たところによると、かなり表紙は顔を入れ替えたり、腕を入れ替えたり、口を入れ替えたりするそうで(笑)この表紙に関しても構図などの見た目やバランスにこだわるあまりに、人間としてのバランスを失ってしまったように思われます。ちなみにカメラマンはマリオ・テスティーノ様です。


2010年春夏のバーバリーキャンペーンは、女優のエマ・ワトソン(Emma Watson)を起用してマリオ・テスティーノ(Mario Testino)が撮影。この写真はニュースにもなっていましたが、エマの右足のひざから下が無いように見えます。もしかしたら男の子の左足にすっぽり隠れているのかも?とも思えますが、ちょっと不自然感が否めない感じ。逆に撮影した状態がこの状態であるならば、むしろ別のカットからエマのふくらはぎあたりを合成して、ちらっと膝下を感じるビジュアルを作った方がよいかと思われます。マリオ・テスティーノの専属レタッチャー(修正屋さん)、不祥事連発で別の人にした方が良い気がします。


 こちらはエンポリオ・アルマーニ(Emporio Armani)の香水『ダイアモンド』で歌手ビヨンセ(Beyonce)がイメージモデルを務める広告ビジュアルですが、本来こういう風に手と商品のカットを合成する予定のない体に合成しているもんだから、絶対的にあり得ない肩から腕のオカしい人間像が出来てしまっています。無理矢理合成するにも程があると言うか、ビヨンセ側もちゃんと確認するべき酷い広告。同じ写真を使って他のレイアウトで良いのはあったので、なんでこのビジュアルを作ったのが疑問って感じです。



 ドルガバ(Dolce&Gabbana)のコスメラインでは、合成と言うよりかは肌修正のやり過ぎで、本来あるべき影を消し過ぎてしまっていることで、鎖骨から肩にかけてのつながり感がもの凄く不自然に見えている一枚。基本的に化粧品や香水のビジュアルって夢と希望を与えるものなので、イメージ重視で修正も多めに入って不思議ではないのですが、やはり人間の構造からはみ出すような骨格に見えてしまうのは失敗と言われても仕方ない気が致します。ぱっと見は凄く綺麗でドラマティックなので、鎖骨の影と首のシワの消し過ぎを復活させて頂きたい。


スティーブン・マイゼル(Steven Meisel)が撮影した2010年秋冬ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の広告では、メイクルームを再現して鏡がいっぱいの建て込み。肌のレタッチは軽めで、一流ブランドにしては好感が持てる質感で好きなんですけど、あろうことに右側に座っているクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)のポージングと、向かって左後ろの鏡の中のクリスティーのポーズが違っている大惨事!鏡の中では、もっと前にかがみ込んでいて、右腕をひざの上で曲げている写真になっているので、右側に写っているクリスティーは、別写真と入れ替えが行われてて、鏡の中の合成を誰も気づかなかった危険な例。


これも同じ時期のルイ・ヴィトンの広告なんだけど、こちらは真ん中のナタリア・ヴィディアノヴァ(Natalia Vodianova)のポージングと、右端の鏡の中のナタリアのポージングが違ったものが使われている事!たぶんこれもクリスティーを入れ替えた事で、クリスティーの後ろにくっ付いていた鏡の部分も別写真のまま使用してしまったという入れ替えミス。鏡ってこういう時に、凄く面倒なアイティムって感じ。せっかくクリスティーが極上のスマイルでこっちを見てくれているのに、レタッチャーの意識が追いついていなく、そして天下のマイゼル様さえもこれに気がつかなかったというショッキングな事件。トップ中のトップメゾンでこういうミスがあるって、逆にちょっと安心はするけど。。。



ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)の香水『ライトブルー』の広告では、女性モデルのアナ・ヤゴジンスカ(Anna Jagodzinska)の左足の付け根がどうやらおかしいようで、向かって右側(モデルの左腰)のビキニの紐の見え方がなんとも不思議。左足だけ入れ替えたのでしょうか?(ここまで股広げなくても・・・。)こちらも例外なくカメラマンはマリオ・テスティーノ巨匠でございます。



 最後はヴァニティー・フェア誌に掲載された、映画監督サム・メンデス(Sam Mendes)と女優のケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)の素敵なポートレート。カメラマンはどんな女優や俳優、ミュージシャンまで黙らせる力を持ってる、アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)。一見、雰囲気良くって写真のトーンもシアンがかって落ち着いた感じで好きなんですけど、なんとサムが!サムがシャツしか着ていないはずなのに!ケイトの肩に回した腕にはしっかりとジャケットが写っています!!!一瞬、着替える途中?とか思ってみたんだけど、そんなはずは絶対にないとおもうので、合成のはず。おそらくジャケットを有無で撮影してて、腕を肩に回したカットのほうがバランスがよかったので腕を合成してみたものの、コーディネートの違いまで見ていなかったという落とし穴。アニー・リーボヴィッツは自然に見えてもかなり合成を施すので有名ですが、これは珍しく粗が出てしまった一枚です。でも合成ミスだったとしても、写真が猛烈に美しくて、ポートレートといったらアニー!と名前があがる理由が痛い程わかる気がしました。


自分でも撮影した写真をこのように合成したり、肌修正したり、顔や体のバランスを整えたりするんだけど、人間の骨格として成り立っているのかってのが大きな基準になっているように感じました。肌の修正は企画や雰囲気によって濃度を使い分けていて、それはそれでやり過ぎも良いと思っているんだけど、骨格だけは人間であって欲しいと改めて思いました。

2012/04/20

TOM FORD 2012 S/Sキャンペーンは、カメラマンもトム・フォード!

こういうことされちゃうと、世の中のカメラマンは職を失ってしまうのではないかと思うくらい、最近のデザイナーさんは多才で写真も撮ってしまう場合が多いのですが、トム・フォード(Tom Ford)も才能有り余るデザイナーの一人。今までマート&マーカス(Mert&Marcus)や、テリー・リチャードソン(Terry Richardson)が撮影していたキャンペーンも、ついに今回は本人自らカメラを握り、セクシーシューティング!

クラシカルに整えた若いモデルちゃんがハレンチに絡み合う様子は、まさにトム・フォードの世界感そのまま。写真のテイストも、テリー・リチャードソンの遊びと、マート&マーカスののっぺりとしたクラシック感をミックスさせたような、素敵な仕上がりとなっています。黒バックにモデルが浮かび上がるようなライティングもとても良いです。









モデルのMirte Maasちゃん、1991年生まれのまだ21歳だってのに、よくぞこのクラシカルで重厚な服やアイティムを着こなせたと思います。RMKやバレンシアガなどのキャンペーンにも出ていたので、これから活躍が楽しみな正統派美形モデル。
メンズのMathias Bergh君もまだ25歳と若いヤングなのに、一着50万円以上するトム・フォードのスーツを色気ムンムンで着こなしていてたいしたものです。彼はプラダやグッチ、フューゴボスなどのキャンペーンをこなしているのですでに売れっ子。187センチ、腹筋もパキパキに割れてて無敵のスマイル所有、、、羨ましい限り。


映画も撮っちゃうくらいだから、スチールの撮影なんて朝飯前だと思われますが、トム・フォードの世界観が濃厚に詰まったビジュアルは今後も目が離せない勢いです。

2012/04/19

VOGUE Italia 2009年7月号 豪華絢爛スーパーヘアーのスーパーモデル!

ちょっと前のビジュアルですけど、、、2009年7月号のイタリアンヴォーグで、マリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)が撮影したスパモのヘアーが素晴らしく綺麗!90年代に活躍したスーパーモデルをキャスティングし、シンプルなライティングで濃厚に撮っています。

まずはマリリン・モンローの再来として90年代初期にデビューしたエヴァ・へルズィゴバ(Eva Herzigova)は、当時のでっぷりしたあばずれ感は姿を消し、すっかりスリムになって気品ある余裕の笑顔。この手のブロンドって安っぽく見えがちなんだけど、経験値がアップしているせいか、むしろ神々しさが出て来ちゃっています。髪の毛で片目を隠す手法は、あまり顔の良くないモデルにやると効果的なんだけど、エヴァクラスでやちゃったもんだから芸術品レベルまでクオリティーを上げている感じ。


外でヘアメイクしているところをパパラッチされてしまい、実は長年のエクステンション歴のせいでほとんど地毛が残っておらず、坊主に近い状態だと言う事が発覚してしまったナオミ様(Naomi Campbell)。なもんで、こういうファッションビジュアルも全てウィッグを用いての撮影だと思われますが、そう考えると生え際の馴染ませ方なんかはヘアスタイリストの腕前が見てわかる通り極上レベル!ごわごわした肌質も、程よいレタッチ加減で消しすぎず残しすぎずで、個人的には好みのレタッチ具合。どんな黒人モデルが出てこようと、一発でナオミはナオミってわかるって、本当に凄い事だと思います。


好き過ぎてブログに載せるのが怖かったクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)は、もうクレオパトラ以上の美貌を備え、メトロポリタン美術館のマネキンの顔にも選ばれた理由が納得出来過ぎるフォルム!完璧なんです、この人は。本来、美人さんってある意味退屈だったりして、ファッションフォトではコンサバになり過ぎて似合わなかったり、モードメイクがハマらなかったりするんですけど、クリスティに関しては例外。こんな超ど級な美人さんだってのに、アート寄りなメイクも難なくこなし、尊敬を超え神の域。今回はだいぶクラシックに整えられて、魅力倍増です。そしてこの髪のツヤの出し方とウェーブの完成度が素晴らしく、日本のヘアさんでここまで出来る人って本当に少ないので、世界で活躍するアーティストさんの力量を感じました。


Vogue Italia, July 2009
Photography by Mario Sorrenti
Fashion Editor - George Cortina
Make up by Tom Pecheux

2012/04/16

CHANEL EYEWEAR 2012 S/S リンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)!

久しぶりにスーパーモデルの女王・リンダ・エヴァンジェリスタ様(Linda Evangelista)の登場に興奮を隠せないCHANEL 2012、春夏のアイウェアの広告。パパラッチ画像などで見せるでっぷりしてしまった御リンダ様は姿を消し、法令線を消しフェイスラインも引き上げて、もの凄い威圧感を放っているビジュアルが公開です。

ミラ・ジョボビッチじゃないわよん。






キテマス!キテマス!こんなどうって事ないシンプル過ぎるライティングで、背景もただの白バックだってのに、凄まじくいい!!!CHANELのロゴは服に入れて、空きスペースにはシャネルのCCハンコ入り。一時期ほんとに太っちゃって、美しかった20代の頃の面影が無い程まで膨れ上がっていたのに、リンダって撮影前にかなり痩せてくれちゃって、お直しも万全!

写真はデザイナーのカール・ラガーフェルドが今回も担当。サングラスってライティングで映り込んじゃうから、撮影が難しいんだけど、CGでライトを消しているのか、ディテールがとても綺麗です。レタッチもしっかり入れつつ、46歳の貫禄はそのままに、広告としてはバランス良い感じ。最初の青いフレームのリンダと目が合ったら、石にされそう。

現役感バリバリ女王君臨!


2012/04/14

GUESS?の30周年記念ビジュアルは、復活クラウディア・シファー(Claudia Schiffer)!

1989年から1991年までGUESS?のイメージキャラクターとなり、一躍スーパーモデルの仲間入りをしたクラウディア・シファー(Claudia Schiffer)が、なんとこの度、GUESS?30周年を記念して再びキャスティングされました!!!

ブリジッド・バルドーの再来と騒がれたイメージそのままに、当時から20年以上も経っているとは思えない期待を裏切らないビジュアル。クラウディアの美貌と演技力ってもの凄い!!!写真は20年前にもクラウディアをGUESS?で撮影し、彼女を有名にしたと言われているエレン・ヴォン・アンワース(Ellen Von Unwerth)が担当。鉄板コンビでシビレまくり、当時の華やかでセクシーなビジュアルが、一瞬で蘇りました!










なんといっても素晴らしいのは、クラウディアが41歳なのにここまでフェイスラインとボディーラインをキープ出来てるってこと。もともとドイツ出身で厳格な食事コントロールや運動をして来た彼女なので、当然と言えば当然なのかもしれないですが、かなり徹底したプロ意識あってのもの。もちろん所々に修正が入っている箇所もある気がしますが、10代後半にGUESS?のモデルしてた時の写真とまぜまぜしちゃっても、見分けがつかない勢いに興奮!

昔はスーパーモデルの中でも、ウォーキングもドシドシ歩くし、ポージングもイマイチだったりで、何でこの人がスーパーモデルなわけ?って、魅力をあまりわからなかったのですが、ここまで逆に田舎っぽいイメージを持ちつつゴージャスを突き通すあたり、イメージ確立という意味では計算されていたのかもしれません。そして年月を経て、最近のクラウディアは各エディトリアルやキャンペーンで大活躍なんですけど、凄まじくいいんですよね。ただのバービーだった20代の頃より、母となって人間味もプラスされ、でも顔の肉が落ちてないって素晴らしい。胸もお尻も綺麗で羨ましい限り。



ちなみにこちらが、20数年前の、クラウディアが10代後半だった頃のGUESS?の広告。
80年代後半〜90年代初期は、メイクが濃かったお陰で、現在復活中のスーパーモデルは若く見えるというメリットがあってお得なのですが、それを差し引いたとしても、クラウディアの変わらなさっぷりが奇跡の様に感じます。エイジング対策、見直さないと。

来日した時も、有名天ぷら店に連れて行ってもらったのに、なんと衣をはがして食べた!と雑誌に書かれてたの読んで度肝抜かれましたが、その成果がしっかり出ております!頑張ったね、クラウディア。

2012/04/06

春なので桜(Cherry Blossoms)を使ったファッションビジュアル!

東京もすっかり桜も咲きまくり、春爛漫な状態で気分もウキウキモード。
あまりファッション界では桜を使ったビジュアルってのは珍しいのですが、いくつか集めてみました。

まずはニック・ナイト(Nick Knight)撮影、2003年のクリスチャン・ディオールの広告ビジュアル!この当時、ここまで桜を使ったビジュアルって見た事なかったのと、ニック・ナイトと桜が結びつかなくて衝撃だった広告。そしてなんと背景が全て細かくレイアウトされた鏡のウォール!こんな鏡ばかりの状態でライティングの写り込みとかどうやったのだろうと凄く技術の高さを思い知らされた美しい写真でした。
モデルのアンジェラ(Angela Lindvall)も、軽くボンテージ入った衣装で良い動きだしています。彼女の顔ってちょっと小悪魔、ちょっと正統派、ちょっと可愛い系と、普通なんだけどちょっといい感じな要素を持ってて、息の長いモデルで活躍中。身長も180センチもあって、お顔のイメージからすると身体が大きく見栄えもある現在32歳のママモデルです。(この写真は23歳時)



鏡の写り込み、CGで消しているはずなんだけど、凄く綺麗に仕上がってて大好きかも。



そして南アフリカマリクレールの2011年12月号でもこんな綺麗な桜ビジュアルが出ていました。桜もそうなんだけど、光が凄く綺麗で効果的に小道具として使っているように思いました。12月号なんだけど、超春感漂っててものすごく清々しいイメージ。ヘアメイクに芸者の要素を入れているんだけど、あまりやり過ぎてなくていい感じにまとまっているような気がします。海外の人が芸者テイスト入れるといつも酷い事になって事件勃発するのですが、さりげなく和テイストなんだけどロマンティックにしてていい感じ。





こちらはヌメロ(NUMERO)の116号に掲載された、カミラ・アクランス(Camilla Akrans)が撮影した桜モード。この人最近人気ですよね、すごく空気感あって自分では撮れないから憧れるテイスト。ダーク部分が赤褐色になったような、カラーバランスを間違えたのかな?みたいなプリントが持ち味ですが、今回はちょっとセピアカラーで上品にまとめています。日本人だったら、桜=ピンクなんだけど、カミラ的にはあまり執着がないようで、桜色ではなくベージュっぽい色出し。
モデルのエディタ(Edita Vilkeviciute)はここ最近売れっ子モデルさんで、70年代ファッションとか猛烈に似合うクラシック顔。ニュートンの写真とかに出て来そうな骨格の綺麗なモデルさんで、まだまだ活躍が期待される1989年生まれの22歳。マート&マーカスの写真にもよくフィーチャーされてます。





日本はお花見の人が多くて、なかなかファッションの撮影を桜の前で出来ないのが難点ですが、こうやってみると桜背景のファッションフォトも新鮮でいいかも。桜は本当に幸せ気分になりますね〜。