2013年の春夏メンズコレクションで賑わっている中、先日行われたドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)のコレクションでは、いつもの筋肉隆々な絵に書いたような美しいメンズモデルは姿を消し、今回は12歳から43歳までの一般の人がモデルとなって会場を賑わしていました!!
ドルガバと言えば、体に吸い付くくらいフィットしたジャージニットやシルエットの美しいスーツが特徴で、お洒落を熟知した大人の男性が着るブランドとの認識でしたが、ここ最近はちょっとデザインがレトロ調になってきてて、ツータックパンツやコットンのインナーなどが充実。なもんで、ちょっと親近感アップ作戦かどうかは知りませんが、『一般人が来てもかっこ良くみえるんだよ〜』作戦に踏み切り、コレクション中もウォーキングでずっこけたり、早くターンしてしまったり素人感満載で面白い演出となっていました。
最年少の12歳の子なんかは、超ういういしくって可愛かったです〜。きっとドルガバの服なんか見た頃もないような年頃の子達なんだけど、イタリアならではのセクシーさをだして上手く着こなしているのが素晴らしいです。日本人にはない、アイホールの深みと幅感が濃厚さを出していて、かっこいい。手の届かない高級ブランドを一気に庶民の目線に持ってこさせる作戦、成功の予感。(値段高過ぎだけど)
シチリアに行ってみたくなる感じ。。。
About fashion photographs, beauty, supermodels,a high fashion trend and the Hollywood gossip.
2012/06/16
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton) Fall/Winter 2012-2013 Campaign AD!
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の2012-2013年の秋冬広告が解禁になり、先日のコレクションの舞台そのままにモデル達はみんなルイ・ヴィトン号の中で旅の目的地に向かっています!今期のコレクションを代表するAラインのプレタをお召しになり、巨大ハットでメーテルがいっぱい。ビジュアル撮影はここ数シーズン連続で起用のスティーブン・マイゼル(Stevan Meisel)が担当。セットとは思えないクオリティ高い汽車の質感や、モデル達の陶器のように作られた肌、1つ1つが手仕事で縫い付けられたであろうクチュール並みの服、売り上げは毎シーズントップクラスの個性的な鞄達に大注目。
日本の水玉の女王、草間弥生さんとのコラボレーションも発表になって、アートにも理解の深いルイ・ヴィトン。マーク・ジェイコブスがクリエイティブ・ディレクターになってから10年が経ちましたが、まだまだ目が離せないメガブランドです。
今回、見れば見るほど、鞄のクオリティがヤバい。シーズン限定ものはベーシックラインの倍くらいの値段するので衝撃ですが、超可愛いです!!!(特にヒョウ柄シリーズかっこいい!)
個人的にはヴィトンの服って固そうでオーバーサイズなのが好きになれないんだけど、トータルなイメージ作りは完璧。マドンナを起用して資金を使い果たしたのか、ここ数シーズンは新人モデルを複数起用するビジュアルに方向転換です。秋冬のこっくり感や、ヴィトンの大もとのテーマである『旅』が表現されてて素敵だと思います。
ヴィトンは毎回広告のメイキングを発表するのですが、大御所カメラマンのマイゼルを前に、フレッシュなモデルちゃん達の緊張した表情なども見れて面白いです。デザイナー、マーク・ジェイコブスのざっくばらんで陽気な雰囲気とかも感じ取れます。毎回そうですが、カメラマンのスティーブン・マイゼルのライティングや撮影している風景などが全てカットされているのがとっても残念。ライティングとかってやっぱり秘密主義なんでしょうか?興味津々。
アイメイクがスモーキーなのに質感がウェットって、なんだか新鮮でイケテル!
日本の水玉の女王、草間弥生さんとのコラボレーションも発表になって、アートにも理解の深いルイ・ヴィトン。マーク・ジェイコブスがクリエイティブ・ディレクターになってから10年が経ちましたが、まだまだ目が離せないメガブランドです。
2012/06/15
Maison Martin Margiela for H&M
すでにネット上ではかなり話題になっていますが、H&Mの次のコラボレーションがマルジェラ(Maison Martin Margiela)に決定との大ニュース!
マルジェラって、コレクションでもほとんど顔を出さないし、メディアにも出てこないのでかなりミステリアスな存在なんですけど、エルメスのデザイナー引き受けたときも意外って思ったけど、わりとこういうコラボとかには意欲的なんでしょうか?恥ずかしがり屋だけど目立ちたいタイプの子?
ベーショックな中にもハッとさせられるアイディアや素材合わせなどが面白く、マルジェラのH&Mは是非見てみたいコラボレーション。ベルサーチの時のように一部のファン層しか着れないアイティムばかりではないと思うので、かなり激戦が予想されます。メゾンマルタンマルジェラのメンズは好きなんだけどシンプル過ぎる割に値段が高いのがネック。だけどこれがH&M価格だったらかなり欲しいと思ってしまうかもです。
これは先日行われた2012年秋冬コレクションのマルジェラ。ミニマムな中にもカッティングの素晴らしさは見てわかる通りで、素材感、色、どれをとっても美しいコレクションでした。こんなテイストがH&M価格になるってんだから、今回は並んじゃおっかな?
レディースの告知CM
メンズの告知CM
すでにデザインがだけでもヤバさが伺えます。メンズのコート、欲しい!
マルジェラって、コレクションでもほとんど顔を出さないし、メディアにも出てこないのでかなりミステリアスな存在なんですけど、エルメスのデザイナー引き受けたときも意外って思ったけど、わりとこういうコラボとかには意欲的なんでしょうか?恥ずかしがり屋だけど目立ちたいタイプの子?
ベーショックな中にもハッとさせられるアイディアや素材合わせなどが面白く、マルジェラのH&Mは是非見てみたいコラボレーション。ベルサーチの時のように一部のファン層しか着れないアイティムばかりではないと思うので、かなり激戦が予想されます。メゾンマルタンマルジェラのメンズは好きなんだけどシンプル過ぎる割に値段が高いのがネック。だけどこれがH&M価格だったらかなり欲しいと思ってしまうかもです。
これは先日行われた2012年秋冬コレクションのマルジェラ。ミニマムな中にもカッティングの素晴らしさは見てわかる通りで、素材感、色、どれをとっても美しいコレクションでした。こんなテイストがH&M価格になるってんだから、今回は並んじゃおっかな?
レディースの告知CM
メンズの告知CM
すでにデザインがだけでもヤバさが伺えます。メンズのコート、欲しい!
2012/06/07
ステファン・マレー(Stephane Marais) ポラロイド写真集『BEAUTY FLASH』
シャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドに『黄金の手』とさえ言わせる実力をもつ、天才メイクアップアーティストのステファン・マレー(Stephane Marais)。彼は自分の施したメイクをポラロイドカメラで撮影しているのですが、2001年に『BEAUTY FLASH』として写真集を発売(古いネタですが・・。)。その作品は今見ても時代を感じさせない、芸術的なメイクアップに感動が止まりません。
左のリンダは、忘れもしない1995年のジョン・ガリアーノの50年代をテーマにしたコレクションでのバックステージか、同じヘアメイクを施されたUSハーパース・バサー1995年1月号の表紙&巻頭での時のもの。威嚇するような女王の目線は、アイラインを際立たせるくらいにチンアップ!一瞬でそのメイクの特徴を引き込んで自分のものにしているのはさすが。
右のクリスティ・ターリントン(Christy Turlington)は背景と同系色のリップカラーを塗られ、極上のエレガンスを漂わせてクラシック。ポラロイドでの撮影なので被写体と近過ぎると肌色が飛び過ぎてしまうんだけど、このクリスティの写真はハイライト部が綺麗に飛んでてコントラストも美しい。目もとのブラウンのグラデもさりげなくって好き。
個人的に大好きなリンダのおかっぱ時代。左も右も両方リンダなんですけど、ステファンのメイクでまるで別人に。変身能力が高いリンダだから特に表情までもがガラリと変わって、別人度がハンパないです。右のは1997年にジョン・ガリアーノがディオールのデザイナーになって初めてのコレクションをやった時の服で、ショーの時のヘアーと違うので、ニック・ナイト撮影のDIORの広告の時のスナップだと思われます。20年代調のチークの入れ方にしてアイシャドウも眉頭までしっかり入れて、意思の強さも表現するあたり、バランス感覚が素晴らしいです。
左のメーガン・ダグラスは、間違っていなければ1995年4月号のWマガジンでマイケル・トンプソン(Michael Thompson)が撮影したときのメイクだったと思う。幾何学的なラインを取り入れたメイクと、いつもラグジュアリーなメイクを表現するマイケル・トンプソンの写真との意外性のあるコラボレーションで、結構度肝を抜かれた記憶あり。あんまりメーガンの顔は好きなほうではないんだけど、メイクとヘアー攻撃力と、それに負けていないメーガンの眼差しにやられました。
右のシャローム・ハーロウ(Shalom Harlow)は、、、いつのメイクか微妙にわからないんだけど、もしかしたらハーパース・バサーでディオールのクチュールをシャロームに着せて、ピーター・リンドバーグが撮った時のものかも?ステファン・マレーって時にダイナミックにラインや顔の凹凸を無視したメイクをする場合があるんだけど、それがどれを見ても極上のグラデだったり、悔しいくらいに計算されつくした質感の合わせだったり、見れば見る程、ため息まじり。このシャロームも目もとを大胆にしたので、口元にいっさい色を入れずにマットな肌色にして存在を消しているのがクールです!
左のデヴォン青木は、髪型から想定してハーパース・バザーのカバーでパトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)が撮影した時のもののような気がします。日系の彼女は他の欧米モデルに比べてのっぺりした顔立ちをしているので、ペイント的な手法にして面白みを出してパーツの個性を引き出しているように思えます。デヴォンって唇が極小なので、こういった濃いレッドを乗せると、さらにおちょぼ口になって芸者みたいで面白い。
右のシャローム・ハーロウは、上の目もとを真っ黒に塗られたメイクとは真逆で、程よくシャドウを入れられた、ミニマムなメイクでお品が宜しい感じ。シャロームはもともと頬骨からアゴのラインが彫刻なみに美しいので、少しのシャドウで立体感が生まれるのですが、ノーカラーで質感だけ整えたお陰で、すこぶるクリーンで神秘的。気品に満ちあふれています。
表紙はステファン・マレーと公私ともに仲良し(?)なリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)の、これでもか!というくらいなビッチな表情を採用し、かなりのドでかいインパクト!当時はどんなトップモデルも、ショーに行ったらステファンを探してメイクしてもらうというくらい、我がままちゃん達からも信頼は厚く、かなり慕われているなと思わせるエピソードです。リンダやナオミも我がままで有名ですが、ステファンの前では可愛い子猫ちゃんになっていたはず。
右のクリスティ・ターリントン(Christy Turlington)は背景と同系色のリップカラーを塗られ、極上のエレガンスを漂わせてクラシック。ポラロイドでの撮影なので被写体と近過ぎると肌色が飛び過ぎてしまうんだけど、このクリスティの写真はハイライト部が綺麗に飛んでてコントラストも美しい。目もとのブラウンのグラデもさりげなくって好き。
個人的に大好きなリンダのおかっぱ時代。左も右も両方リンダなんですけど、ステファンのメイクでまるで別人に。変身能力が高いリンダだから特に表情までもがガラリと変わって、別人度がハンパないです。右のは1997年にジョン・ガリアーノがディオールのデザイナーになって初めてのコレクションをやった時の服で、ショーの時のヘアーと違うので、ニック・ナイト撮影のDIORの広告の時のスナップだと思われます。20年代調のチークの入れ方にしてアイシャドウも眉頭までしっかり入れて、意思の強さも表現するあたり、バランス感覚が素晴らしいです。
左のメーガン・ダグラスは、間違っていなければ1995年4月号のWマガジンでマイケル・トンプソン(Michael Thompson)が撮影したときのメイクだったと思う。幾何学的なラインを取り入れたメイクと、いつもラグジュアリーなメイクを表現するマイケル・トンプソンの写真との意外性のあるコラボレーションで、結構度肝を抜かれた記憶あり。あんまりメーガンの顔は好きなほうではないんだけど、メイクとヘアー攻撃力と、それに負けていないメーガンの眼差しにやられました。
右のシャローム・ハーロウ(Shalom Harlow)は、、、いつのメイクか微妙にわからないんだけど、もしかしたらハーパース・バサーでディオールのクチュールをシャロームに着せて、ピーター・リンドバーグが撮った時のものかも?ステファン・マレーって時にダイナミックにラインや顔の凹凸を無視したメイクをする場合があるんだけど、それがどれを見ても極上のグラデだったり、悔しいくらいに計算されつくした質感の合わせだったり、見れば見る程、ため息まじり。このシャロームも目もとを大胆にしたので、口元にいっさい色を入れずにマットな肌色にして存在を消しているのがクールです!
左のデヴォン青木は、髪型から想定してハーパース・バザーのカバーでパトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)が撮影した時のもののような気がします。日系の彼女は他の欧米モデルに比べてのっぺりした顔立ちをしているので、ペイント的な手法にして面白みを出してパーツの個性を引き出しているように思えます。デヴォンって唇が極小なので、こういった濃いレッドを乗せると、さらにおちょぼ口になって芸者みたいで面白い。
右のシャローム・ハーロウは、上の目もとを真っ黒に塗られたメイクとは真逆で、程よくシャドウを入れられた、ミニマムなメイクでお品が宜しい感じ。シャロームはもともと頬骨からアゴのラインが彫刻なみに美しいので、少しのシャドウで立体感が生まれるのですが、ノーカラーで質感だけ整えたお陰で、すこぶるクリーンで神秘的。気品に満ちあふれています。
SPURなどでステファン・マレーのメイク術はよく掲載されていたし、資生堂クレド・ポーのカラークリエイターとして長い間契約をしていたので、昔から凄くファンなのですが、どういうシチュエーションでどういうメイクをしても、エレガンス漂う仕上げにするのは彼の意識してないけど出てしまう良い部分な気がします。
東京コレクションでギャルソンをメイクするために来日していた際に、偶然渋谷パルコの本屋さんで出会った事があるのですが、話しかけたら凄く親切に対応してくれて今でも忘れられない思いでです。
20年程前のステファン・マレーと女王リンダ。